最強の微生物
Deinococcus sp. (デイノコッカス属)は放射線照射による滅菌処理後の缶詰から
発見された微生物になります。
牛肉の缶詰をγ線で照射する実験で、その缶詰を保存していたら、
いくつかが腐って膨張していたそうな。
つまり、放射線を浴びても死なない細菌ってことです。
10Gyの放射線でヒト細胞は死ぬんですが、こいつは5,000Gyでも平気で、
15,000Gyでも3割くらいは生き残るそうな。
放射線だけでなく、高温、低温、乾燥、低圧(真空状態)、強酸の環境でも耐える
といわれています。
特定の極限環境に適応している細菌は存在しますが、
あらゆる極限状態でも生存できるのはこいつくらいです。
世界最強の微生物といわれています。
で、この菌の培養液を利用することで、超ストレス環境下でも耐えれる力を
得ようとしたのが「ザ・ファースト」というセティの原料になります。
この超ストレス下を耐えうる秘密は独自のカロテノイドで、
これがタンパク質や核酸を防御し、変性、失活を防ぎます。
ザ・ファーストにはこのカロテノイドが高濃度で含まれているわけ。
なんか凄そうな感じではありますが、
実際のアンチポリューション機能としては、そこまで高くないです。
まあ、言われるまでもないと思いますが、これをつけても放射能耐性が上がるわけではないです。
抗炎症作用、抗酸化作用などはありますが、劇的に高いってわけではないです。
アンチポリューション素材としては、もっと効果の高いものはいくらでもあります。
しかしながら、このザ・ファーストに求める効果はそこではなく、別のところにあります。
なんと抗シワ作用が滅茶苦茶に高いんです。
ヒト試験ではザ・ファーストを3%配合したクリームを28日間使い続けた結果、
シワが20~30%減少したそうな。
もう、一目瞭然ってレベルでの変化があります。
おそらくではありますが、ディノコッカス属が放射線に強いってのは、
放射線を防いでいるのではなく、放射線で壊れてしまったDNAを修復する作用が
あり得ないくらい強く、ダメージを即座に回復してしまうからだといわれます。
その作用によって、DNA修復機能が促進されることで、
肌の再生が促されるのだと。
抗シワ原料ってのはたくさんありますが、
ここまで強力にシワを減らすってのはないです。
ほうれい線やおでこのシワにも効いてますから・・・
下手したら医薬部外品のあれやこれやと比べても、
遜色ないです。
表示名は水、デイノコッカス培養エキス液、BG、1,2-ヘキサンジオール
推奨量は1~3%
今回の展示会で1番の本命です。
まあ、高い原料なんだろうなー
とは思います。
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