MOISTURECUBE®
ナノエッグの原料になります。
原料出ししているのかどうかはわかりかねますが、
使ている商品がほとんどないので、出してないのかなーと。
表示名称はスクワラン、水添レシチン、グリセリン、コレステロール、PEG-60水添ヒマシ油
特別な原料を使っているわけではないみたいです。
細胞間脂質に近い組成でラメラ層を形成するんだとか。
それにより高い保湿性を発揮するんだとか。
なんと、ヒアルロン酸やセラミドを超える保湿力をもっているそうな。
その根拠となるデータがこちら。
この図を見ると、なるほど、モイスチャーキューブが
圧倒的な保湿力を持っているように見えます。
おそらく、どっかに論文を掲載させているとは思いますので、
そちらを読めば詳細な実験方法がわかるのではないかと思われますが・・・
現状は、この図だけしか手がかりがありません。
まず、どのような形状で実験したのかってのが気になるところ。
化粧水なのか、クリームなのか・・・
で、セラミドとヒアルロン酸の後ろにas-isと書いてあります。
これは、そのままって意味。
つまりセラミド、ヒアルロン酸は水に溶かしたままってことだわな。
一方、モイスチャーキューブ(以下MC)はas-isではないようで・・・
まあ、MC自体が混合物なのでしょうがないですが、何かしら加工された
形状である可能性が高いです。
n=9ってことは、9人の被験者がいるってことかな?
おそらく、腕に4か所、それぞれを塗布して、
静電容量法でそれぞれの部分を測定したのだと思われます。
なぜ、ブランク(何も塗らない)とネガティブコントロール(何も配合していないもの)を
設けてないのでいないのですかね?
あれば、凄くわかりやすいんですが・・・
どうせ腕の2か所、余分に測るだけなんで手間でもなんでもないと思うのですが。
あと、塗布後4時間のほうが数字が伸びているのも意味がわからん。
誤差範囲だとは思いますが、保湿維持って点では、どれも変わらんって話になります。
つまり、保湿の維持ってことであれば、どれも変わらんかったってこと。
で、この図から言えることは、MCを3%使えば、
メッサ角質層の水分量が増えるよってこと。
条件が均一でない可能性があるので、セラミドより、ヒアルロン酸よりって
ことは言い難いところがあります。
まず、ヒアルロン酸ですが、こちらは分子量が非常に大きいため、
角質層へと浸透することがないです。被膜を形成して、肌の水分を
逃がさないようにする成分です。
当然、角質層の水分が増えるってことはないです。
セラミドは水に溶けないので、これは分散させただけになります。
この状態ではセラミドは浸透しずらく、8割以上は表面に留まります。
また、セラミド自体も角質の水分量を増やすものではなく、
細胞間脂質のバリア性、保湿性を高めることで、
肌からの蒸散を抑制することで保湿効果を表します。
つまり、比較する対象がそもそもおかしいってこと。
あとは1%はあんまり変わらんけど、3%でようやく差がでるってこと。
まあ、グリセリンが増えれば、そうなるよなー
ちなみに、シワや肌のキメについてのヒト試験ではMC7%配合クリーム
を使っています。まあ、原料自体はそんなに高くないと思いますので、
7%でも10%でも配合は可能だと思いますが。
MCを使うのと、それぞれ別々に配合するのとで、
どれだけ差がでるかってところも知りたいかなー
どれもよく見る原料ですからね。
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