セラミド1を0.1%配合?!(ヾノ・∀・`)ナイナイ

それだけ配合してたら神だわ

某赤いやつの研究発表で、ヒト型セラミドとアシルセラミドを組み合わせてると

相乗効果で凄いよってなのかありまして。

まあ、これなんですが。

これを見て、

「赤いのにはアシルセラミドが0.1%含まれている!

お前のところはどうなんだ?」

みたいなご質問がありまして・・・

 

いやいや、アシルセラミド、つまりセラミド1を0.1%も

配合できるわけないから。

もし本当に0.1%入ってるのであれば、

キミは神にでもなるつもりかいっていうわ。

 

アシルセラミドってのは超長鎖脂肪酸をもつセラミドで、

セラミド1、4、9が該当します。

 

セラミドは酵母にスフィンゴイドを作らせて、

酵素処理で脂肪酸と組み合わせて作るんですが、

まあ、この超長鎖脂肪酸を作るのが大変。

そのへんに転がってるもんでもないですからね。

 

そのため製造の難易度が高く、現状作ってるのはエボニック社1社だけじゃないかな?

メチャクチャ調べたけど、出てこなかったので、市場に出回っているセラミド1は

1社のみといってもいいと思います。

 

そのため、価格は法外です。

1kgあたり1億円しますからね。誇張とかではなく。

 

つまり、赤いのに0.1%入れようと思うと、

60(g)×0.001×100,000=6,000円となるわけ。

 

60ってのは内容量が60gに対して、

0.1%⇒0.1/100で0.001

1gあたりの単価が10万円だからって計算ね。

 

セラミド1の原料原価だけで6000円ですよ?

あり得ると思います?

(ヾノ・∀・`)ナイナイ

 

よく使われているセラミドプレミックスのSK-Influx Vの原液ですら、

セラミド1の濃度は0.001%です。

同じくセラミドプレミックスのskinmimicsは0.2%です。

これはセラミド1とセラミド9の合算ですが。

そのためskinmimicsは高いんですけどね。

 

正直、なぜここまで非現実的な配合量で実験をしたのかは疑問ではありますが、

ワンオーダー下げても、結果は変わらんかったと思います。

現場はセラミド1の値段を知らなかったのではないか・・・

いや、研究者の金銭感覚はちょっとおかしいですからね。

ぶっちゃけ、もっとえげつない値段の試薬いっぱいありますし・・・

 

まあ、製品化にあたり、コスト面を考慮した最適値にはなっているとは思います。

 

ちなみに、ナチュセラ極のアシルセラミドの濃度が0.02%。

おそらく業界最大値だと思います。

 

将来的にはセラミド1の大量生産が可能となって、

価格が下がればいいなーという淡い願望を抱いていますが、

どうだかねー

 

そうなれば0.1%とか挑戦してみたいとは思いますが。。。

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