世界初だそうな
なんか凄い名前だな・・・
ヒト幹細胞原料の1つで、国際特許も取っているそうです。
どこで作ってるのかはちょっとわかりません。
脂肪細胞、胎盤、卵細胞を使ったものなどありますが、
今度は歯髄の幹細胞ってのが1つの特徴になります。
歯髄とは、ざっくりいえば歯の神経組織になります。
歯髄は、骨髄よりも幹細胞がとり易い・・・
骨髄を取る方法は注射で取り出すくらいしか方法がないですが、
歯は抜く人がいますから、そこから取ればよいわけで。
また、紫外線に曝されることがないので、
遺伝子の損傷が少なく、高品質な幹細胞が取れるそうな。
で、歯髄細胞バンクを作っている企業があるくらい、
再生医療で注目を集めている部位になります。
そして、もっとも注目する点は「不死化」されているってこと。
細胞には寿命があり、ある程度分解を繰り返すと
それ以上分裂できなくなります。
この分裂の制限はテロメアが関わっているといわれていますが、
それ以前に、通常の細胞は無限に増え続けることはなく、
一定の密度で分裂が止まります。
勝手に増え続けたら、生き物の形を維持できないですからね。
そのため、ある程度培養したら限界がやってきてしまうわけ。
不死で無限に増える細胞は存在することはするのですが、
そういった細胞を一般的に「ガン細胞」と呼びます。
ガン細胞は無限に増え続けることが可能です。
細胞を不死化する方法はいくつか知られています。
1つは、猿ウイルス40(SV40)T抗原のようなウイルス遺伝子を利用して
不死化を誘発する方法があります。
簡単にいえばこのウイルスに感染すると、細胞が不死化するわけ。
ガンのウイルス説ってのがありますが、まあこれが1つの根拠となっています。
もう1つはテロメア逆転写タンパク質(TERT)の発現を介するものもあり、
まあ、テロメアを修復させて細胞分裂の限界がこないようにする方法。
このどちらかか、全く異なる方法なのかはわかりません。
特許を取っているので、まあ特殊な方法なんでしょう。
この技術が凄いのは、安定して同一細胞を長期間増殖させることができるという点。
不死性ってのは化粧品原料としての効果には一切関係ないです。
逆にいえば、ガン化の心配も一切ないってことです。
他のヒト幹細胞培養液と劇的に大きな差はないと考えてもらって問題ないです。
ただ、無限に増えるので、培養液の有効成分の量は多くなっているかもしれません。
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