売りたくないってことか・・・
NIKKOL VF-LINOの見積りを依頼してたのですが、
なんかよくわからん質問してきて、ちょっと面倒くさいなーなんて
思ってしまったわけで。
NIKKOL VF-LINOはリノール酸誘導体で、
表示名称はリノール酸エチル。
シミに対しての効果がありそうな原料だったので、
問合せたわけっすよ。
1週間くらい反応がなかったので、どうなってるん?と催促したところ、
「どんな目的で使うのか?」と聞いてきたわけです。
現状、シミに効果のある化粧品は存在しません。
シミを防ぐためのものしかないです。
美白成分のほとんどがメラニン合成を阻害するか、
新陳代謝を促すものです。
この2つでは、居座ってしまったシミを消すことはできません。
ですので、シミを消すという目的の美容液を作りたいんですが、
それに相応しい原料がなかなか見つからない。
で、シミを消せる可能性を感じたから、NIKKOL VF-LINOを
検討しているって答えたわけ。
そしたら、今度は「今回の依頼の背景は?」
「御社で製造販売されるのか?、化粧品製造許可業は持ってるの?」と・・・
うーん・・・
背景って、だから前説明した通りなんですけど。
それ以上でも以下でもないんすけど。
次の質問はあれだな。
製造メーカー以外には売らねーよって意味でしょうな。
いやはや・・・
新原料ってのはOEMメーカーは嫌がるわけです。
だって、在庫リスクがあるんだもん。
まあ、原価に乗っけちゃうんですけど、そうすると
製造コストがアホみたいなことになります。
それがイヤなら、原料は支給しろってな話になるわけです。
弊社がバカみたいに原料持ってるのはそういう理由。
にも拘わらず、製造メーカー以外は売らないってのは、稀にあります。
だいたい理由は2つあります。
1つは需要が供給を超えている場合。
グリセリンとかBGとかは、供給が不足気味なので、
各加工先で割り振りが決められています。
ですので、買いたいっても売ってくれません。
まあ、この原料がそこまで売れているかって話なので、
それはないでしょう。
ですので、おそらくはもう1つの理由。
販売戦略上の理由ですね。
NIKKOL VF-LINOはこの原料メーカーの中では特別な位置付けに
なっているのだろうと。
まあ、簡単に言えば沢山買ってくれるところに、
重点的に売りたいってところか。
ぶっちゃければ、大手に売りたいってこと。
大手を捕まえれば、留め型にしてもいいとさえ思てるのではないかな?
そのためには、小さいところがチョロチョロされたら邪魔っしょ。
まあ、どこか折り合いがついているのか、つきそうなのかはわかりかねますが、
そんな流れなんじゃないかな?
このまま進めていっても、最終的には「通販はNG」とか言われそうなんで、
この原料を使うのは断念しました。
シミ専用美容液の構想がまた一から練り直しですわ。
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