虫歯の治療に革命が起こるかも?!

歯のエナメル質を再生することに成功?

一昔前と比べ、虫歯への知識が発達し、

虫歯の予防については飛躍的に発展していると思います。

 

私が小学生のころは虫歯の無い子は表彰されるくらい稀な存在でしたが、

昨今では虫歯の無いこのほうが多いですからね。

 

小学校の時に行ってた歯医者がヤブでして、

まあ歯医者なんてこの世から消えてしまえと思ってましたが、

そうなる日も近いかもしれません。

 

Repair of tooth enamel by a biomimetic mineralization frontier ensuring epitaxial growth

なんと、中国・浙江大学の研究チームが「エナメル質を回復する溶液」の開発に成功したそうな。

 

歯のエナメル質は生理学的な石灰化プロセスによって形成されています。

エナメル芽細胞がエナメリンやアメロゲニンといった「エナメルタンパク」と呼ばれる

特殊なタンパク質を分泌し、歯の発生期に石灰化が進行して硬化していきます。

 

エナメル芽細胞が歯の発達中にのみ存在し、成熟した歯にはエナメル芽細胞が存在しません。

そのため、基本的にはエナメル質は再生することがありません。

 

しかし、今回発明した溶液を使えば、エナメル質の結晶成長を誘導できる、

つまり、再生できないとされていたエナメル質の再生が可能となると。

 

その溶液は、1.5nmのリン酸カルシウムイオンクラスターを、トリエチルアミンという化学物質を含む

エタノールで安定化し、凝集を防いだゲル状にしたもの。

 

まあ、再生できるエナメル質は非常に薄いものではあるのですが、

繰り返し使うことで、完全に再生可能であるとのこと。

 

で、これによって何ができるようになるかというと、

1つは虫歯の治療で、従来は削って詰め物をするって方法ですが、

削ったあとに、この溶液を使うことで削った部分を再生させることが

できるようになる・・・かもしれません。

 

もしくは歯磨き粉に混ぜることで、毎日それで磨くことで

虫歯を強力に予防できるようになる・・・かもしれません。

 

順調にいけば、1,2年で臨床試験まで持っていけそうとのこと。

 

懸念があるとすれば、トリエチルアミンの毒性についてかねー

控えめにいって、高い毒性がありますからね。

 

製造プロセスで蒸発するので人体には影響がないってことですが、

一応、マウスの実験で問題ないかは確認しているそうな。

(まだ確認中で、安全性はたんぽされていません)

 

まあ、これ以外ってのを検証するのに時間がかかるかもねー

 

 

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