関節系のサプリメントの原料です
サプリのOEM会社に入社したばかりのころ、
やたら緑イ貝推しだったなーと、ふっと思ったわけです。
関節系のサプリに使用するんですが、関節といえばグルコサミンと
思っていたの、受け入れるのに抵抗がありましたね。
緑イ貝ってのは見ての通り、貝殻が緑色をしており、
ムール貝に見た目はにています。
ムール貝は紫イ貝なので、厳密には違うのですが、調理しちゃうと区別は
つきません。味もほとんど変わらん。
ニュージーランドが主な原産地となり、ニュージーランドの原住民である
マオリ族が昔から食べていたそうで、マオリ族には関節炎、リウマチを
発症する人がほとんどいないとのことで、緑イ貝に秘密があるのでは?
ということで注目されたそうな。
実は、この緑イ貝ですが、ヒト用よりもペット用のサプリのほうが
よく使われます。緑イ貝を粉末にしたものを利用するのですが、
ぶっちゃけ、グルコサミンよりも高いんですけどね。
で、ヒト用として超推ししていた原料は緑イ貝を超臨界抽出したものでした。
超臨界ってのはざっくりいうと熱と圧を加えることで、
液体でも気体でもない、両方の特性をもった状態。
その状態で抽出することで、余すことなく成分が抽出されるってわけ。
有効成分はETA(エイコサテトラエン酸)で、ω-3オイルになります。
アラキドン酸カスケードを抑制することで、高い抗炎症作用を有します。
その効果は同じω-3の亜麻油の400倍、EPAの200倍、γ-リノレン酸の350倍とのこと。
まあ、抗炎症作用が凄いってことです。
ETA以外にも30種類以上の脂肪酸、10種類以上の海洋性ステロールを含み、
これらが相乗的に作用することで、さらに高い効果を生み出します。
まあ、抗炎症作用があることから、関節炎やリウマチのためのサプリと
して使われていますが、亜麻仁油みたいにω-3を取る目的で摂取しても
良いのかなーと思ったりしたわけです。
とはいっても、価格はゼロが2つくらい多いですけどね。
うん、凄く高い原料です。
たぶん、アトピーにも効果があると思います。
とはいえ、グルコサミンのほうが圧倒的に安いので、好き好んで緑イ貝を使うとこは
今でもあんまりないです。併用するにしても、原料原価が大幅にあがるのと、
ソフトカプセルにする必要性があります。
効果は高いってのは間違いないんですけどねー
で、この緑イ貝、化粧品原料になってたら面白いかな~
と思ったわけですが、現状はないようです。
まあ、磯臭いでしょうからね・・・
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