どっちがどっちかわからなくなる理由
セラミドEOPとセラミドEOS、正直、どっちがどっちかわからなくなります。
その理由がようやくわかりました。
結論をいえば、学術的な分類と化粧品原料の分類がイコールではないってことです。
セラミド2もなんかセラミドNGって呼ばれているし。
未だにこのGは何かってのはわかんないです。
セラミドの命名はRobson et al.(J Lipid Res, 1994:35:2060-8)、
Motta et al.(Biochim Biophys Acta 1993:1182:147-51)、
Ponec et al.(J Invest Dermatol.2003:12:581-8)によって行われたものになります。
こちらの図はそれらを元にセラミドー基本と応用ー(食品化学新聞社)に載ってる
図によるものになります。
Ponceらの論文はこちら
New acylceramide in native and reconstructed epidermis.
こちらの論文内でも、
セラミド1=セラミドEOS
セラミド9=セラミドEOP
となっています。
一方、化粧品原料ではセラミド1=セラミドEOPとなっています。
SkinmimicsはセラミドEOPもセラミドEOSもどっちも同じだけ
入っているので気にしたことなかったのですが、
SK-INFLUXはセラミド1、3、6Ⅱが入っているといわれていますが、
こちらをアルファベット表記にするとセラミドEOP、NP、APとなります。
Skinmimicsを導入当初、メーカーからEOPとEOSが逆になってるという
指摘を受けたんですよね。メーカーの資料通りに書いたにもかかわらずね。
度々、論文見ると、違和感をずっと感じていて、
あれ?どっちだったかな?みたいに毎回なってたんですよね・・・
まさか、学術的な命名法とは異なっているなんて
思いもよらないじゃないですか。
つまり、アトピーはセラミド1が少ないって言われていますが、
これはセラミドEOSのことで、化粧品に入っているセラミド1ってのは
セラミドEOPってこと。
まあ、なんともややこしい・・・
構造上はEOPはEOPですし、EOSはEOSなんですけどね。
学術的にはセラミド1=セラミドEOS
化粧品にではセラミド1=セラミドEOPってことになるみたい。
セラミド1として販売していたものが、学術表記に合わせようってことになって、
実はそれ、セラミド1ではなかった・・・
セラミド2と同じ構造だと思います。
今更、訂正できないってな感じでしょう。
まあ、効果は変わらないので、細かい話ではありますが・・・
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