ローヤルゼリーとコラーゲンで抗老化作用

相乗効果ってやつなんすかね?

いわゆる健康食品、サプリメントでよく使われる相乗効果って言葉。

食べ物にだって食べ合わせってのがあるんですから、

そりゃ、相乗効果ってのはあるでしょ?とは思うのですが、

エビデンスがないってことで、否定する人は少なくはないです。

 

まあ、普通はデータを取るときは、単体ですからね。

 

例外としては、バイオぺリンのように他の成分の吸収を高めるようなものとか、

主原料と補酵素を合わせてとるような原料とかはエビデンスが存在します。

 

で、今回のお話はFood and Chemical Toxicologyのオンラインに掲載されたもので、

ローヤルゼリーにコラーゲンペプチドを調整したERJ-CPのショウジョウバエにおける

酸化ストレスと抗老化効果を検討した論文。

 

抗酸化と抗老化の両方の効果を発揮する栄養補助食品の開発を目的に行われたものらしい。

正直、酸化は老化の一因ですので、抗酸化作用は抗老化作用に関わります。

また、抗酸化としては、ローヤルゼリーもコラーゲンもあんまり・・・って感じです。

もっと、ゴリゴリの抗酸化物質と組み合わせたほうが、結果がでるんじゃないかと

個人的には思わなくはないです。

 

ピクノジェノールとRJの組み合わせは非常に効果がありそうに思います。

まあ、RJと抗酸化成分を組み合わせるのはありだと。

 

RJも特殊なもので、酵素処理しているものになります。

ローヤルゼリーはタンパク質の塊で、消化系が弱いと未消化状態で吸収され、

アレルギー反応を示す人もいます。

 

そのようなアレルギー反応を防ぐため、予め酵素でタンパク質を分解したものになります。

 

それ以外にも、吸収が促進されるといわれ、通常のRJよりも3倍吸収されやすいとか。

また、特殊なペプチドを含み、様々な薬効が見つかっています。

血圧を抑える効果があるペプチドも見つかっています。

 

ぶっちゃけ、酵素処理RJには高い抗老化作用があるのですが、

あえてコラーゲンと組み合わせたってわけ。

 

その結果、ERJ-CPは、過酸化水素とパラコート(除草剤)で処理された

ショウジョウバエの平均寿命を大幅に延長したそうな。

 

エサにERJ-CPを与えたショウジョウバエは過酷な処理をされても、

元気に活動したよー。

 

具体的には、マロンジアルデヒド(酸化ストレス指標)とタンパク質カルボニル(PCO)の

レベルの低下が確認されました。

酸化ストレス指標ってのは、そのままで、ショウジョウバエがどのくらい酸化ストレスに

晒されているかってのを見るもので、それが低下したってことは、酸化ストレスが低下した

というわけ。

タンパク質カルボニルってのは、酸化の末にタンパク質が劣化した状態になるのですが、

これの量も減っていたと。

 

 

さらに、ERJ-CPは、総スーパーオキシドジスムターゼ(T-SOD)、

グルタチオンペルオキシダーゼ(GSH-Px)、カタラーゼ(CAT)のレベルの

向上が確認されたそうな。

 

SODは活性酸素を無毒化する酵素。

GSH-Pxは体内の抗酸化物質グルタチオンを産生する酵素。

カタラーゼは過酸化水素を酸素と水に変える酵素。

 

で、自然老化したショウジョウバエの寿命を11.16%延長したんだとか。

ショウジョウバエの寿命が60日くらいといわれるので、1週間くらい余分に

生きたってことなのかな?

 

酵素処理RJとコラーゲンペプチドの組み合わせで、

体内に備わっている抗酸化機構が活性化され、

抗老化が行われるという結論になるのかな?

 

まあ、この組み合わせが最も最適化されたものかっていわれたら、

たぶん答えはNoだと思いますが、相乗効果ってものが存在するって

ことを証明する1つの論文だとは思います。

 

RJをとるなら、コラーゲンも一緒にとったほうがよい?

のかもしれません。

 

 

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