新素材を作るのに10億かかる!?

化粧品の原料を作るのはお金がかかる

新しい化粧品原料を作るのに、1億じゃ足らない。

10億は必要だ。って話を聞いたんですよ。

まあ、又聞きですけど。

 

だから、新原料なんてポンポン出てくるわけがないと。

 

ぶっちゃけ、サプリの原料に比べたら、化粧品原料は毎年新しい原料が

出てきている印象です。

 

サプリの新しい原料って売るの超難しいですから。

 

旧薬事法のおかげで、効果については一切言えない状況でして、

効果よりも、産地とかのストーリー性のほうが重視されていた時代があったわけです。

にんにくとかショウガとか、青汁とか・・・

そういうものが求められていたわけです。

 

ですので、聞いたこともない植物のエキスよりは、

なんとなく良いってのは知っているものが好まれたわけです。

 

その結果、未知の植物からの抽出ってのはほとんど行われなくなりました。

マニアックな成分は廃盤となることが多い時代でもありました。

売れないなら、在庫が無くなり次第終了するわな。

 

サプリのOEMメーカーに5年くらいしか務めてませんが、

2、3年で展示会で目新しいものを見つけることができなくなったくらいです。

 

現在は機能性表示食品という制度のため、エビデンスがないと売れない時代となってしまし、

既存のデータ集めに重点を置いているところがほとんど。

そのため、さらに新原料ってのが稀になりつつあります。

 

それに比べれば、化粧品原料は毎年目新しい原料を見つけることができますので、

割と活発なのかなーと思っていたんですけどね。

 

 

まあ、10億って数字は人件費を加味した場合でしょうね。

開発にかかった日数×人数×経費ってしたら、あっという間に10億いくでしょうよ。

ゼロから作ろうとしたらね。

 

さらにデータをとるとなると、さらにお金がかかります。

 

で、いざ発売したら、売れる保証ってのもない。

なかなかリスキーな商売です。

 

それでも色々出てくるってのは、いい物を作りたいっていう情熱のなせる業なのかもしれませんね。

 

 

とはいえ、馬鹿正直にやっていたらいくら資金があってもたりません。

ではどうするか?

 

①パクる

すでに売れているものをちょっと形を変えて出すって方法。

特許がある場合はできませんが、なきゃマネするってのはありです。

 

②譲ってもらう

すでにあるけど、世間的に認知されていない原料の

販売権をもらうって方法。

 

③サプリの原料を化粧品原料にする

INCIコードとるだけだから簡単。

規格化もされているので、化粧品用って売るだけです。

 

④海外から引っ張ってくる

日本で売られていない原料を見つけて引っぱってくる方法。

まあ、交渉がちょっと面倒ってのと運賃が意外とかかります。

納期の問題もあるので、ある程度在庫を抱える必要があります。

 

⑤形状を変える

ナノ化したり、水溶性にしたり、ちょっとひと手間加える方法。

 

まだあるかもですが、まあこんなもんかなーと。

 

 

【関連記事】

独自配合と独自成分

 

<<<前              次>>>