かつてビタミンと呼ばれたモノたち
かつてビタミンQと呼ばれていたものがあります。
コエンザイムQ10のことです。
ビタミンが発見された当初はビタミンAとBしかなく、
油溶性のものはビタミンA、水溶性のものはビタミンBと
区別していました。
その後、ビタミンCが見つかり、見つかった順に
命名していこうって話になります。
ただ、よくよく調べてみると、それビタミンちゃいますやん、
ってのがわかってきて、現在、ビタミンA、B、C、D、E、Kが存在します。
で、ここで疑問に思ったのが、ビタミンQまであったってことは、
KからQの間にも、ビタミンとかつて呼ばれていたものがあるのか?ってこと。
ってことで、順番に見ていこうと思います。
ビタミンF
リノール酸、α-リノレン酸、アラキドン酸の3つの多価不飽和脂肪酸のことを
ビタミンFと呼ばれていたそうです。
必要摂取量が多過ぎるので、ビタミンから外されたという経緯があるそうな。
重松清氏の短編集のタイトルになっているので、検索するとそっちが沢山でてきます。
ちなみにFは『Family』のFで、家族をテーマにした小説となります。
ビタミンG
リボフラビンのかつての呼び名で、現在はビタミンB2になります。
元々、ビタミンB群ってのは1種類かと思われていたのですが、
よくよく調べると、何種類かあるってことがわかり、ダブってるってことで
外されることとなります。
ビタミンH
ビオチンのことで、こちらもビタミンB7とビタミンB群に含まれるので、
ビタミンG同様、除外されます。
ビタミンI
米糠の抽出物。オリザノールかなんかなのかな?
詳細はよくわからん。
現在はHYというアーティストの曲のタイトルとなっています。
Iは「愛」をかけているのかと思われます。
ビタミンJ
カテコール、フラビン、コリンがかつてはビタミンJと呼ばれたそうな。
カテコールはフェノールの一種、フラビンはリボフラビン、コリンは神経伝達物質。
ビタミンL
ネズミの乳汁分泌に必要な因子。ウシの肝臓と酵母中にも発見されています。
哺乳類では催乳作用があると言われていますが、人間に対する効果は不明とされています。
現在は催乳因子、 L 因子などと呼ばれています。
ビタミンM
葉酸のこと。ビタミンB9となり、ビタミンB群に含まれるため、
現在では使われません。
ビタミンN
現在のα-リポ酸の(チオクト酸)。
ビタミンO
カルニチンのこと。
ビタミンP
ヘスペリジン、ルチン、ケルセチンなどのフラボノイド。
全く異なる成分ですが、当時は同じものだと認識されていました。
ビタミンQ
ユビキノン、つまりコエンザイムQ10のこと。
ビタミンS
サリチル酸。
吉本の兄妹お笑いコンビのコンビ名となっているので、
調べるとそれしかでてこないです。
ビタミンR
よくわからん。神経系に作用する成分かなんからしい。
ビタミンT
テゴチンと言われているが、このテゴチンが何かってのはよくわからん。
ビタミンU
塩化メチルメチオニンスルホニウムでキャベジンとも呼ばれるものになります。
ビタミンV
ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド。
エネルギー産生に関与している物質になります。
これらはビタミンではないので、現在はこのような呼ばれ方はしません。
なんかほぼビタミンじゃないやんって感じです。
ビタミンB群はBの後に数字がつきますが、これも所々ビタミンではないとされ、
欠番が存在します。
まあ、知っていてもなんの役にも立たないことですが、
疑問に思ったので調べたって感じです。
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