ナイアシンアミドのシワ改善効果

部外品の認可されてるけど

シワ改善の医薬部外品で認可されているナイアシンアミド。

認可はされているけど、いまだにエビデンスを見たことがないんですよねー

 

資生堂にしても、ポーラにしても、エビデンスを公開しており、

それでアピールしているところがあります。

なぜ、ナイアシンアミドが同じようなことをしていないのか?

そもそも、なぜナイアシンアミドが認可されたのか?

その辺は、謎であり興味深いところでもあります。

 

 

ナイアシンはビタミンB群の一種で、通称ビタミンB3です。

エネルギー代謝に不可欠な物質で、酸化還元酵素の補酵素となっています。

補酵素ってのは、文字通り酵素を補うもので、助酵素とも呼ばれます。

 

また、セラミド合成酵素の補酵素でもあり、肌のバリア機能維持に

欠かせない成分でもあります。

 

トリプトファンというアミノ酸を腸内細菌が代謝することで、

ナイアシンが生成されます。

腸内環境が荒れると、肌の調子が悪くなるのは、

ナイアシンの生成量が減ることも1つの要因だとされます。

 

で、ナイアシンアミドとは、ナイアシン誘導体ですが、

ナイアシン、ナイアシンアミドをまとめてビタミンB3といいます。

そのまま、ナイアシンと同等の作用を示します。

 

このナイアシンアミドがシワ改善の有効成分として承認されているわけですが、

メカニズムに関しては不明なんですよ。

コラーゲン合成酵素の補酵素として、ビタミンCと鉄が挙げられます。

みんな大好きビタミンCは、コラーゲン合成に欠かせない成分なんです。

まあ、真皮まで届かせないといけないので、塗布でビタミンCを補うってのは

なかなか難しい話ではありますが

 

何が言いたいかというと、ナイアシンアミドはコラーゲン合成酵素の補酵素ではないってこと。

補酵素にはなり得ないってわけです。

そもそも、コラーゲン合成酵素のビタミンCを差し置いて、ナイアシンが

医薬部外品の成分になっているのが解せない。

まあ、ビタミンCの効果がお察しレベルであるということなんでしょうが・・・

 

つまり、補酵素ではないのであれば、なんだって話ですが、

その辺の情報は全くないわけです。

 

一応、配合濃度は0.1~1%ってのはわかっています。

 

 

作用機上もわからん、どの程度効くかのデータもわからん、

にも拘らず、有効成分として承認されている・・・

となると、邪推しちゃいますよねー

 

効果がないってことはないですが、非常に緩やかなものなんでしょう。

 

個人的な見解としては、ビタミン類は塗布よりも摂取したほうがよいと考えています。

ナイアシンを取るなら、かつお節が一番良いと考えています。

経験則ですが、ナイアシンの粉末を取るよりも、かつお節を摂取したほうが

肌の調子はよくなるかなーと。

 

たまごかけご飯にかつお節をぶかけて食べるのが、個人的には好きです。

 

 

【関連記事】

ナイアシンアミドによる細胞間脂質合成の促進

<<<前            次>>>