肌常在菌の善玉菌を増やす
一丸ファルコスから新たに発売された、ラ・フローラ K-1という原料は、
コメ由来の乳酸菌の殺菌粉末になります。
Kは亀田製菓の頭文字を表すもので、つまり亀田製菓で製造されているわけです。
亀田製菓といえば、柿の●だとかヒット商品を数多く輩出しているお菓子メーカー。
あられの原料となるのは米ですから、米由来の乳酸菌ってのは、
とっても「らしい」ですよね。
こちらはサプリメントの原料として販売されており、
乳酸菌K-1を使用した商品も存在します。
便通改善効果など、腸内環境を整える効果があり、
それに伴う美肌効果も期待できます。
これを化粧品原料として販売しているってわけです。
EC-12と同じ流れです。
注目すべきポイントは、従来の常在菌は、
善玉菌が表皮ブドウ球菌、悪玉が黄色ブドウ球菌で、
あとはニキビの原因となるアクネ菌とか知られるくらいで、
残りの菌はよくわかっていません。
黄色ブドウ球菌がコアグラーゼ陽性ブドウ球菌に属するのに対し、
表皮ブドウ球菌はコアグラーゼ陰性ブドウ球菌に属します。
そこで、表皮ブドウ球菌以外のコアグラーゼ陰性ブドウ球菌を調べた結果、
これらも表皮ブドウ球菌と同様の美肌菌であったということがわかりました。
つまり、善玉菌の定義が拡張したってわけ。
ちなみにコアグラーゼってのは血液を凝固させる酵素で、
陽性だとこの酵素を持っており、陰性だと持っていないってことになります。
陽性菌はこの酵素で、血液の鎧を纏うことで、免疫からの攻撃を回避します。
端的にいえば、病原性が高いってことです。
表皮ブドウ球菌は脂肪を分解する酵素、リパーゼを排出し、
脂肪をグリセリンと脂肪酸に分解します。
これが肌の潤い成分となるわけです。
で、コアグラーゼ陽性ブドウ球菌のなかには、その効果が
明らかに表皮ブドウ球菌よりも優れているものがみつかったそうな。
で、この乳酸菌K-1がコアグラーゼ陰性ブドウ球菌を増やす効果があるってのが
確認されたわけです。
データはEC-12とそんなに変わらないかな。
善玉菌が増える、抗菌ペプチドの産生が高まる、肌水分量が増える、
数値的にもそんな大差ないです。
おそらくは価格的な優位性があると思われます。
EC-12は控えめにいっても高いです。
たしか乳酸菌原料で最も高い原料だったような気がします。
まあ、もしかしたら新しく、もっと高額な原料がでているかもですが。
乳酸菌K-1は当時すでにあったと思いますが、
そんなに高いってイメージはないので、コスパとしては
こっちのほうがよいのかもしれませんねー
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