著者:小柳 津広志氏
今年は新型コロナの影響で花粉症の時期は引きこもっていたので、
まあ、なんか意識しないうちに終わってたんですが・・・
ちょっと、攻めたタイトルの本があったので、買ってみた。
書いてある内容は、酪酸菌が重要で、
腸内に酪酸菌を増やすには、フラクトオリゴ糖を取ればいい。
フラクトオリゴ糖を取るにはゴボウを食べろ。以上。
酪酸菌とは
酪酸菌とは、酪酸を産生する細菌の総称。
乳酸菌も乳酸を作る細菌の総称なので、いろんな菌がいます。
大腸菌の中にも乳酸を作るやつがいるので、こいつも乳酸菌。
ちなみに、酪酸はバターから見つかっており、ラテン語でバターが語源だとか。
銀杏にも多く含まれており、あの臭いの原因でもあります。
酪酸菌の代表的なものは、Clostridium butyricum(クロストリジウム・ブチリカム)
となり、おそらくコレのことを言っているのだと思われます。
腸内細菌の一種で、善玉菌の1つ。大腸に主に生息しています。
酪酸以外にも、酢酸の産生も行います。
正直、酪酸菌がいいのか、酪酸がいいのか、はっきりしないところ。
酪酸菌は増えると、免疫のバランスが調整され、アレルギーの9割は
改善されるとの主張をしています。
食品からはぬか漬けに存在します。
唯一といってもいいかも。
酪酸菌は基本的には腐敗を招くので。
食物繊維の多い野菜をぬかに漬けて食べるってのは、
非常に有効だと思われます。
また、酪酸菌の胞子を摂取する薬もあるので、
そういうものを利用するのも1つの手ではあります。
フラクトオリゴ糖とは
オリゴ糖の一種で、ショ糖+果糖(n)で構成されています。
果糖は1~10個くらいまでをいい、それ以上はイヌリンと呼ばれます。
ゴボウやタマネギなどに含まれていますが、人工で合成可能で、
フラクトオリゴ糖として、割と安く購入できます。
整腸があり、それ以外に免疫系の強化が挙げられており、
これは酪酸菌が多くなるからだと思われます。
推奨摂取量は3~8g程度。それ以上はお腹を下す可能性があるそうな。
グラム単位で取らないといけないので、サプリメントには不向きな原料。
作中では、フラクトオリゴ糖をたくさん取れ、と書かれていますが、
具体的にはどれだけ取ればいいかってことは書いていないです。
(10gくらいは取ってほしいみたいなことは書いてありますが)
代わりにゴボウを50g、タマネギ1/2個を毎日取るとよいといっています。
1日で花粉症が治ると書いてありますが、ちょっと盛ってるかな。
フラクトオリゴ糖を沢山とったところで、腸内環境が変わるまでには、
それなりの時間必要ですから。
花粉症に限らず、炎症が原因のもの、アトピー、肌荒れ、リウマチ、認知症、
不眠、うつ等々、幅広い病気に効果的であるってのがこの本の主張です。
ちなみに、ナチュセラ酵素に使われているキシロオリゴ糖は、
ササやトウモロコシの芯に含まれているもので、キシロースが
複数繋がっているものになります。
自然界では希少ではありますが、こちらも合成が可能です。
フラクトオリゴ糖と同様、難消化性で、大腸まで届き、
大腸で分解されますので、おそらく酪酸菌を増やす効果があります。
こちらの推奨摂取量は0.3~1gくらい。
1日の摂取量 1gで0.5gくらい摂取できます。
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