まあ、天然の定義次第ではあるのですが
うちで使用しているセラミド、天然ヒト型セラミドは、
某社のセラミド原液と同じものですか?みたいな話がありまして・・・
確認したら、天然ヒト型セラミド原液って公式で販売してたわ。
科学の力で無から100%合成でものを作ることは、ほぼほぼ無理な話で、
石油だって天然成分ですからね。
動物の死骸が長い年月かけて変化したものが石油なわけで。
ぶっちゃけ、あらゆるものは天然といっても差し支えないです。
天然ヒト型セラミドってものの定義はされていないですし、
法的な拘束力もないし、商標を登録しているわけでもないので、
謳うのは自由です。
ただ、ちょっと紛らわしいなーと思った次第。
さてさて、天然ヒト型セラミドとして販売されていたのは、
エボニック社のSK-Influx V。
もっとも使われているセラミド原料といっても過言ではないです。
セラミドの種類はセラミドEOP、セラミドNP、セラミドAPで、
セラミドNPは2種類、セラミド3A、セラミド3Bを使用。
セラミドの濃度は1.501%となります。
エボニック社のセラミドは酵母を培養してスフィンゴイドを作らせ、
脂肪酸とくっつけてセラミドにします。
脂肪酸も天然由来になります。
まあ、発酵法ってやつで作られているわけで、
これを天然っていっても、まあ、嘘ではないかなー
逆に考えれば、天然ヒト型セラミドって言葉に訴求効果があるってことですけど。
一応、天然ヒト型セラミドと本来呼ばれているものは2種類あります。
1つは弊社も利用している発酵粕から抽出したもの。
当初は芋焼酎のもろみから抽出していたのですが、
今は醤油粕から抽出しています。
セラミドの種類はセラミドNP、セラミドAP。
異数体が多く存在している、比較的脂肪酸が長いなどの特徴があります。
もう1つは栗由来のもので、植物由来で初のヒト型セラミドの抽出に成功しています。
セラミドはセラミドAP。こちらも複数の異数体があり、脂肪酸がさらに長いです。
また、完全にヒト型セラミドだけの抽出ではないので糖セラミドも多く含んでいます。
どっちが優れているかってのは正直わからないんですよねー
セラミド単体との比較では、天然ヒト型セラミドのほうが
3倍保湿効果があるとかなんとか言われますが、
プレミックスと比較したわけではないですからね。
比較して優位性が示せれば、市場をゴッソリもっていける可能性があるので、
比べてみるのも面白いかもしれませんね。
弊社では同社のSkinmimicsとの比較をしましたが、
差はなかったですけどね。
もちろん、科学的なちゃんとしたもんではなくて、
両方使ってもらって、どっちが好きかってな感じの緩いテスト。
サンプル数も200から300の間くらいなんで、多くもないです。
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