発酵した高麗人参の効果
発酵させた人参(black ginseng)の抗シワ・美白効果を検討した研究結果が6月16日、
「Journal of toxicology and environmental health」オンラインに掲載されました。
発酵させた人参って書いてありますが、これは黒参やね。
高麗人参の種類は白参、紅参が基本です。
白参は高麗人参の皮を剥いで乾燥させたもの。
紅参は皮を剥かずに乾燥させたもの。
ちなみに、乾燥させてないものは水参と呼ばれます。
皮の部分に有効成分であるサポニンが含まれていることから、
紅参のほうが効果が高いとされます。
黒人参っては、九蒸九曝という韓国の独特の習慣があって、
これは蒸す、乾燥させるを9回繰り返すことによって作られたもの。
まあ、実際は9回もやんないとはいってましたが。
これによってどうなるかというと、ジンセノサイド(サポニンの一種)の
組成が変わることで、高い抗ガン性を獲得すると言われます。
細かい話は忘れましたけど。
当然ではありますが、手間がメチャクチャかかっているので、
価格は通常の紅参に比べると、かなり高額で取引されます。
これを発酵というのかって話はありますが、黒ニンニクを
発酵ニンニクっていうのと同じことなのかなー
ちなみに、発酵高麗人参ってのは別に存在し、1つは乳酸菌によって発酵したもの。
もう1つは酵素によって、サポニン配糖体の糖を外したものの2種類あります。
サポニンは基本配糖体となっており、どちらもこの糖を外すことで、
高い生理活性を有しています。
この発酵高麗人参は効果が高く、オススメの原料です。
さてさて、こちらの研究は韓国Dankook Universityの研究者らによるもの。
この黒参を使った化粧品のヒト試験で、抗シワ効果、美白効果を調べたものになります。
黒参を1%配合したクリーム製剤を使用して、試験参加者23人、8週間、
顔の半分はクリームを塗って、もう片方は塗らないで、比較するって方法。
クリームを塗る、塗らないの比較となるので、ぶっちゃけ黒参の効果か
どうかは判断できんのですけどね。
結果として、目の周りのシワの大幅減少、および肌の色を明るくする効果がみられたそうな。
まあ、そりゃそうよねって結果です。
in vitroの試験でコラーゲン産生促進が濃度依存でみられたことから、
コラーゲン産生促進、コラーゲン分解酵素の抑制により抗シワ効果があったとしているみたい。
また、チロシナーゼ活性の抑制が確認されていることから、これによって、
美白効果があるとしているみたいです。
うーん、かなり微妙な試験やな。
【関連記事】