麦のふすまで痩せるらしい
オーツ麦とライ麦のふすまに含まれる繊維が腸内細菌叢を変化させ、
動物実験で、体重増加と肝炎を軽減したというが7月2日、
University of Eastern Finlandに掲載されました。
研究はマウスに対し、高脂肪食を与えたグループ、10%のオーツ麦を高脂肪食に加えたグループ、
10%のライ麦を高脂肪食に加えたグループに分けて、17週間の試験を行いました。
結果、2種の麦ふすまはどちらも有益な腸内細菌の増加がみられました。
オーツ麦はラクトバチルス属を増加させ、ライ麦はビフィドバクテリウム属が増加しました。
ラクトバチルス属は要するに乳酸菌。ビフィドバクテリウム属はビフィズス菌。
腸内細菌叢の変化により、オーツ麦グループでは胆汁酸関連受容体機能、
ライ麦グループでは胆汁酸産生が調節され、結果として、コレステロール代謝の改善
がおこなわれました。
また短鎖脂肪酸を産生し、腸の健全化、肝臓の炎症を抑制、トリプトファン代謝経路から
セロトニン合成促進などが見られたそうな。
そして、オーツ麦とライ麦はどちらも、高脂肪食による体重増加を抑制しましたとさ。
ふすまってのがでてこないけど、この結果をもたらしたのがふすまだと
考察されているのかな。しらんけど。
ふすまは米でいったらもみ殻にあたる部分になります。
下図のBranのことね。
数年前、ふすまを使ったダイエット食品が流行ったんですよね。
ふすまクッキーとか作ったなー
口から水分をめっさ持ってくけど、味としてはまあ美味しくできたと
個人的には思ったんですけどね。あんま売れんかったな。
ふすま、ここではライ麦とオーツ麦を使っていますが、
それぞれ増やす菌が違うので、合わせるとなお良いってことなんでしょう。
動物実験ではありますが、ふすまが腸内細菌の菌叢を変化させ、
太りにくいからだにしてくれる可能性を示唆している研究となったわけ。
菌叢ってのは近年注目を集めており、太りやすい菌叢、太りにくい菌叢ってのがあり、
太りやすい菌叢の人は、何食べても太るし、逆に太りにくい菌叢は
何食べても太らんと言われます。
実際にこの実験では、高脂肪食を与えられてたにも拘らず、
ふすまを混ぜた群は、体重の増加を抑制しています。
ふすまによって、糖や脂肪の吸収が抑制されているってのもありますが、
菌叢が大きく変化していることによるものとも考えられます。
腸内の菌叢を変化させるのは非常に難しいとされていましたが、
ふすまを取るだけで菌叢を変化させれるのであれば、これは朗報です。
これはふすまダイエットのブームがくる・・・かも。
まあ、手軽に始めるにはオールブランを食うのがよいかな。
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