トラネキサム酸を注射するって、マジ?!

美白目的で注射って・・・

肝斑に効果があるとされるトラネキサム酸。

そのためか、シミに効果がある美白成分と思っている人も多いです。

 

もともと、トラネキサム酸は止血剤です。

メスを入れるような手術のときとか、抜歯のときとかに使われます。

 

トラネキサム酸は抗プラスミン剤で、プラスミンは血液凝固因子であるフェブリンを分解します。

つまり、プラスミンの邪魔をして、フェブリンを分解させないことで、

止血を促進するというわけです。

 

早い話、血液を固める作用がある成分なんですよ。

そのため、トラネキサム酸は連続投与が禁じられています。

何日か飲んだら、何日か空ける必要があります。

また、血管疾患のある人は服用を避けたほうがよいとされます。

 

 

プラスミンはメラノサイトの活性因子でもあるので、

トラネキサム酸にはシミに効果があると、どちらかといえば、

こちらが副次的な作用なわけ。

 

経口投与よりも、直接血管にぶち込んだほうが効果があるっては確かで、

プラセンタとかビタミンCとか、いろいろな注射液が存在しますが、

トラネキサム酸にもあるそうな。

 

いやいや、止血用でしょ?と思ったら、

美白のために点滴注射するってのがありました。

 

マジかー

 

血液凝固作用のあるものを、直接、血管に入れるって、

正気の沙汰とは思えないんですけど、そのへん理解してるのかな?

 

プラスミンが不活性化することで、メラノサイトが活性化しないので、

美白効果は確かにあるとは思います。

ただ、プラスミンが不活性化するってことは、フェブリンが野放しになるってことです。

血管内にもかさぶたってできるんですよ。

日常的にね。

 

いわゆる血栓ってやつになるんですが、

当然、血流を阻害するものですから、それを作らせないようにする仕組みが

体には備わっているわけです。

その1つがフェブリンの分解になるわけです。

 

つまり、簡単にいえば、トラネキサム酸を血流に乗せることは、

プラスミンの不活性化に伴い、血栓ができやすくなるといえます。

 

エコノミック症候群ってあるじゃないですか。

長時間、同じ姿勢で座っていると、足に血液が停滞して、

血栓ができやすくなり、その血栓がひょんなことから、

剥がれて、血流に乗ると、細い血管でつまります。

肺でつまれば肺塞栓症、脳でつまれば脳梗塞、心臓でつまれば心筋梗塞になるわけ。

 

で、トラネキサム酸を注射するってことは、エコノミック症候群を

誘発させている行為とあんま変わらんわけなんですよー

 

 

またまたーと思うかもしれません。

ただ、実際にやったって人の話を聞くと、かなり怖いです。

 

・手足にしびれがでた

正座すると足しびれますよね?これは血流が滞った結果起こるもの。

手足につながる血管に滞りが起こっているわけです。

なんで滞るかって?血栓ができたからですよ。

 

・ふらふらした

一番細い血管があるのが脳です。

脳内のどこかで血管がつまっているわけです。

場所が場所なら、ぶっ倒れてもおかしくないです。

 

・目のピントがあわない

脳と同じくらい血管が細いのが眼。

十分に血液がいきわたらないと、目にも障害がでます。

 

まあ、しばらくしたら治ったとのことですが、

後遺症が残るリスクがあったわけで・・・

 

もちろん、副作用は必ずでるわけではないですし、

でない人のほうが多いと思います。

 

しかしながら、間違いなく血管年齢を上げているってのは覚悟しといてください。

 

 

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