カンカエキスで毛が生える!?
いやー、企画した商品がここにきて、動かなくなってきてね。
使用していた原料が余ってるんよ。
なかでも多大なコストがかかって、ぶっちゃけ回収できていない原料が
カンカエキスなんです。
カンカエキスは砂漠人参と呼ばれ、中国新疆ウイグル自治区のタクマラカン砂漠に分布し、
砂漠という過酷な環境下でも生き抜く生命力を持っています。
まあ、国際的に問題の地域ではありますが、安定供給されてるんかね。。。
効果としては、アクテオシドというポリフェノールの一種が豊富で、
脳機能の改善、精力増強強化などの効果が知られます。
抗酸化力がメチャクチャ高くて、レスベラトロールの15倍もの抗酸化力があるといわれます。
ちょっと古いデータにはなりますが、育毛効果があるって話があったのでご紹介。
株式会社東洋新薬、株式会社アートネイチャー、東京工科大学応用生物学部との共同研究で、
2012年に日本薬学会にて発表されたものになります。
856種類の素材を調べた結果、カンカエキスに高い育毛作用を見出したそうで。
毛乳頭細胞を『カンカエキス』で処理したところ、成長因子の一つであるHGFの
産生の増加がみられたことから、育毛効果にはHGFが関与していると示唆しています。
HGFは肝細胞増殖因子と呼ばれるもので、肝臓の極めて高い再生能力・・・
半分切っても、元通りになるくらいなのは、このHGFに秘密があったことから、
肝細胞増殖因子と呼ばれます。
肝臓に限らず、様々な生理活性をもっており、
主として上皮系及び内皮系の細胞に対して増殖や分化機能の調節などを行っています。
カンカエキスが上皮部でのHGFの発現量を増やす
↓
毛乳頭細胞に働きかけ、細胞分裂を促進
↓
毛が生える
ってな感じの流れになるらしい。
このときはin vitroのデータしかないので、なんともですが、
現在ではどうなってるんでしょうね?
劇的な効果があれば、大々的に展開していると思のですが、
あんまり話は聞かないかな?
アートネイチャーがカンカエキスを使った商品を販売はしているので、
もしかしたら、特許とか取ってるかもね。
HGFの産生を促進するってことは、
肌の細胞分裂も促進してくれそうなので、
育毛以外の使い方、アンチエイジングなどにも期待できそうではあります。
まあ、ひげの伸びも早くなりそうですが(笑)
化粧品の表示名はシスタンチェツブロサ根エキス。
採用はほとんどないです。
まあ、高いからね・・・