基本的には安全なはずですけど
なぜか、「ミネラルオイルは安全ではなかったのですか?」
というクレームを頂きました。
正直、うちに言われてもとは思いましたが、
過去にそんな記事書いたかも。
基本的にはミネラルオイルは肌に浸透することはなく、
安定性も高いので、毒にも薬にもならないオイルです。
かつては精製度の問題で不純物が混ざっており、
それが色々悪さをしていたため、その印象の名残から、
敬遠されがちではあります。
また、鉱物油ということもあり、イメージがそもそも悪いです。
ただ、イメージとは裏腹に、ミネラルオイルは人畜無害なものではあります。
しかしながら、ベビーオイルを使って、肌が荒れた、湿疹ができた、
蕁麻疹ができた、などなどの、トラブルが起きたという声はないわけではないです。
これはいったいどういうわけか?
まあ、いくつかの可能性が考えられます。
①グレードの低いものを使っている
オイルってのはグレードが何段階もあって、
精製度が上がれば上がるほど、価格が高くなります。
有名なところだと、スクワランかな?
某メーカーが99%の純度のスクワランを扱ってます。
つまり、通常グレードのものは99%ではないんですよ。
うちで使ってるスクワランは95%くらい。
植物由来なので、まあその他の成分も有用ではないかなーと思いまして。
本音は、さらに上のグレードもありますが、価格が倍以上になるから。
何がいいたいかというと、ミネラルオイルが100%、不純物が一切含まれていないのであれば、
肌トラブルが起こる可能性は極め低いです。
逆に、トラブルが起こるようであれば、それは不純物が含まれている可能性が高いってこと。
つまり、グレードの低いものを使っている可能があります。
化粧品グレードのミネラルオイルにだって、ピンキリはあるわけ。
まあ、どのグレードのものを使っているかなんて、消費者には
わかりようがないのですけどね。
②劣化している
基本的にはミネラルオイルは安定性がメチャクチャ高いです。
常温であれば、酸化することはほぼないです。
ただ、保存状態が悪ければ、その限りではありません。
高温多湿下に長時間置かれていた場合、
直射日光に長い時間晒された場合、
加熱した場合等々。
過酷な状況下に置かれたミネラルオイルには
過酸化脂質が微量ながら含まれていることがあります。
あなたが手に取った商品がどのような状況で店頭に運ばれ、
どのような扱いを受けていたなんてのは、わからないわけです。
まあ、通常はそういうことを想定して酸化防止剤が含まれるわけですが、
ミネラルオイルは酸化しないって頭で、それを入れていない商品は
ちょっと注意が必要かなーとは思います。
③ミネラルオイルにアレルギー
ミネラルオイルは旧指定成分ってことで、
アレルギーの可能性がなくはない成分。
主にアレルゲンは不純物であったわけですが、
稀にミネラルオイルそのものに、アレルギーがある人がいるそうな。
基本的にはあり得ないんですが。
仮に、アレルギーであれば、ワセリンとかパラフィンとかにも
アレルギー症状がみられるようになるので、これらにも同様の
反応が現れたのであれば、アレルギーは確定とみて問題ないです。
もちろん、①に関連して、微量に含まれている不純物に対するアレルギーの
可能性もあります。
この場合は、何に反応しているのか特定するのが難しいです。
この場合は、ミネラルオイルを直接使わなければ問題にはならないと思います。
クリームに含まれているとかね。