へキシルグリセリン
ADEKAの原料なんですが、正直、なんでコレ凄いと思ったのか、
ちょっと忘れていまして・・・
資料をいただいていたのですが「??」となって、放置していました。
ここ最近、資料を整理してたら出てきて、改めて見直したわけです。
ADEKAといえば、新幹線の電光掲示板に出てくる、
大手企業でございます。
数年前はカネカだったんですけどね。
(コロナ禍で今はまた変わってきているのかもしれませんが)
今回ご紹介したい原料は、アデカノールNHG。
アデカノールとなの原料がいっぱいあるので、正直区別するの大変。
Nが何を表しているのかわかりませんが、Hはへキシル、Gはグリセリン。
表示名はへキシルグリセリン。
あと、酸化防止剤としてトコフェロールが0.2%配合されています。
いわゆる基剤として使うもので、BGよりも刺激性が低く、
保湿性にも優れています。
しかも、非常に高い抗菌作用があります。
時々見かけるのですが、抗菌作用があるから、肌には良くないみたいな?
おそらく殺菌作用と静菌作用の区別がついていないんでしょう。
殺菌作用っては文字通り菌を殺す作用。
静菌作用ってのは菌が増えないようにする作用。
だから、防腐剤が入ってる化粧品を使うと常在菌が死ぬとか
意味の分からんことを言い出す輩がいるんですよねー
まあ、それはいいとして、へキシルグリセリンは刺激性が圧倒的に低いにも
拘わらず、高い抗菌作用があるため、防腐剤フリー処方に最適という原料になります。
アルカンジオールを使った防腐剤フリーの処方は、
なぜか刺激性が強いとの風評があるんですが、
へキシルグリセリンはそんなことを言わせないくらい、
少量で効果を発揮します。
まあ、そもそも風評であり、エビデンスがあるわけでもない
ただの言いがかりでしかないんですけど。
なんと、1%以下でほとんどの菌の増殖を抑制できます。
その他の溶剤とうまく組み合わせれば、もっと少量で済みます。
ただ、ADEKAは大手企業でして、直接ってのは無理ですし、
基材関係はロットがバカでかいんですよね。
非常に優秀な原料なので、いろんなところが使ってくれるといいんだけどなー
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