シミが消える!?美白成分AMA

メラニン色素分解促進効果

シミが消えるって謳っている商品は色々ありますが、

実際に消えるってことは「ない」と断言してもよいです。

理由は簡単。

原料レベルでシミが消えるってものがないんですから。

 

そんな中、面白い記事を見付けました。

富士フィルムのプレスリリースになるんですが、

AMAってのがシミの原因であるメラニンの分解を促進する効果があるんだとか。

 

まあ、富士フィルムの凄いとこってのは、

まずはメラニンが分解されるってところを観察できるようにするとこから

研究を始めるってことです。

 

証明する手法を開発しちゃうっていうね・・・

 

まず何をしたかっていうと、メラニンがどのようにして分解されるか

ってのを観察しました。

 

結果、メラノソーム(メラニンが蓄積している場所)とライソソームが融合し、

分解されるってのが明らかにしました。

ライソソームってのは聞き慣れない言葉ですが、

中に加水分解酵素を含んだ袋状のもので、オートファジーをするやつと

似たような物です。

 

これが何を意味してるかって、シミってのは代謝で皮膚が入れ替わる過程で

排出されると考えられていましたが、ライソソームの働きを活性化できれば、

居座っているシミも消せるかもしれないってこと。

 

 

続いて、メラノソームを形成しているタンパク質gp100を測定した結果、

ライソソームによる分解に伴い、このgp100も減少することが確認されました。

このgp100を測定すれば、ライソソームの活性、もしくはメラノソームの分解具合が

わかるってなわけです。

 

 

で、ようやく成分の話になりますが、

AMAってのは、「アジア酸」、 「マデカッソ酸」、「アジアチコシド」の

頭文字を取って並べたものになります。

せり科の植物センテラアジアチカに含まれる成分で、抗炎症作用があるといわれいます。

ツボクサっていったほうが馴染みがあるかな。

 

要するに、ツボクサの有効成分だけを抽出したってものを使っているんだと思われます。

で、これをナノ化したものを、赤いやつの美白バージョンに添加していると。

表示名称はツボクサエキス、水溶性ツボクサエキス

 

残念ながらin vitroの実験ではありますが、

AMA濃度依存で、gp100の減少と、メラニン量の減少を確認できたとのこと。

メラニン量に関しては無添加で84%に減少したのに対し、

AMA添加では77%に減少しました。

 

なんと、7%も多く、メラニンの分解を促進したわけです。

・・・って微妙だな。

 

まあ、従来の美白成分がメラニン産生を抑制することしかできなかったので、

わずかでもメラニンを減らせるってのは、非常に画期的ではあります。

シミが消える可能性が少しでもあるってのは、この商品の強みになるんでないかな?

 

 

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