イソフラボンの話

もっと詳しく、イソフラボン

イソフラボンは女性ホルモン様作用をもっているフラボノイドの一種で、

主にダイズから抽出されます。

 

イソフラボンは3種類あって、

ダイジン、ゲニスチン、グリシチンとなります。

これらは配糖体、つまり糖がくっついた状態になります。

正確には糖+イソフラボンと考えてもらっていいです。

 

セラミドでも通常は配糖体で存在しており、それがグルコシルセラミドです。

 

この糖がくっついた状態では、吸収することができません。

しかも、この糖を外す酵素はヒトは持っていません。

では、どうやって分解しているのかというと、

腸内細菌が行っているんです。

腸内細菌にとっては、エサとして糖をはずして利用するわけです。

 

つまり、多くの有効成分は糖を分解する必要があり、

その有効性が発揮されるのは腸内細菌に依存しているってなわけ。

セラミドやイソフラボンだけでなく、ブルーベリーに含まれるアントシアニン、

高麗人参に含まれているサポニンとか。

ポリフェノール関係はだいたいそんな感じ。

 

言い方を変えると、腸内環境が悪いと、サプリの多くは

効果が無くなってしまうってこと。

イソフラボンについても同様になります。

 

で、あらかじめこの糖を除いたアグリコンにしたものが作られるようになりました。

酵素で外すか、発酵で外すか。

これによって、だれでも同様の効果が得られるようにできるわけ。

 

 

グリシチンは腸内細菌によって、グリシテインになります。

これはほとんど効果がないといわれています。

 

続いてゲニスチンはゲニステインとなり、女性ホルモン様作用が

最も高い成分になります。ぶっちゃけ、イソフラボンの作用は

これが担っていると言われます。

 

ただ、こちらはイソフラボン中の割合は低く10~20%程度と言われます。

ゲニステインの量を人為的に多くすることができれば、

効果も高くなるでしょうが、副作用の可能性がでてくるので、

まあ、これくらいで丁度よいのかもしれません。

 

ダイジンはダイゼインとなり、これが大部分を占めます。

女性ホルモン様作用があるにはありますが、非常に弱いです。

ただ、腸内細菌の中には、このダイジンを代謝するものがあり、

その代謝物としてエクオールが存在します。

 

日本人の半分くらいはこの菌を有しているのですが、

残りの半分はエクオールを作ることができないってことで、

エクオールが一時的に流行りました。

 

まあ、本来のイソフラボンの効果ってのはゲニステインによるものなので、

エクオールが作れない=イソフラボンを利用できないってなわけじゃないんですけどね。

この辺はミスリードしている感はあったかなー

 

エクオールやアグリコン型のイソフラボンなど、イソフラボン関連は、

この短い期間で急速に変化しました。

その前はプエラリアのようにダイズ以外のものから、女性ホルモン様作用を

求める傾向にあったんですけどね。

なんだかんだいって、やっぱりダイズ由来が一番安全ってなわけで、

形を変えてダイズイソフラボンの時代が来ているわけです。

 

で、忘れてはいけないのが、発酵イソフラボンと言われるUNIFINE。

これは糖の部分に水酸基(-OH)がくっついた水酸化イソフラボンになっていて、

高い抗酸化力に加え、抗糖化作用も有しています。

 

水酸化イソフラボンはそのまま吸収され、

抗酸化ないし抗糖化によって水酸基を手放すので、

体内でアグリコンになり、高い作用を示します。

 

1粒で2度おいしい、オススメのイソフラボンとなっています。

 

 

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イソフラボンを発酵

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