効果があるように魅せるやり方
一昔前、全成分表示しなくてもよかった時代、
効果があるように感じさせるような、ある種の誤魔化しが
行われていたわけなんですよ。
それが全成分表示が義務化されて、そういったものが
淘汰されたと思っていたのですが・・・
ここ最近、よく見かけるんですよね。
一周回って、新しい処方って感じて作ったのか、
それとも消費者にはどうせわかんないだろって高を括っているのか、
真相はわかりませんが。
質が悪いのに、効果があるように感じるので、
消費者の評価は高くなるんです。
まあ、使ってる人が満足してるならいいんですけどね。
というわけで、効果を偽装する方法をご紹介したいと思います。
①浸透感を出す
化粧水の浸透性ってのは使用感の重要なファクターです。
すぅーっと肌に入っていく感じを好む人は多いんでないかな。
実際には浸透しているわけではないけど、浸透している感を出す方法として、
エタノールを多めに配合するってのがあります。
もう、使い古された処方ではありますが、エタノールの使用を避ける傾向にある
昨今においては珍しい処方となっており、使用感の違いを顕著に感じることになります。
エタノールを混ぜるほど、化粧水は蒸散しやすくなるので、
肌表面からすぐになくなるわけです。
これは蒸発しているだけで、浸透しているわけではないです。
しかし、この違いを実際に区別することはできません。
最先端のナノ化技術でウンタラカンタラっていって、
エタノールを沢山いれておけば、勝手に「凄い浸透力だ!」
と思ってくれる人のほうが多いのが現実です。
②お肌がツルツルに
皮膜剤を使う方法なんですが、肌表面をコーティングすることで、
自分の肌を触ったときの感覚がツルツル感じさせる方法。
まるで陶器のような肌触りで、肌がキレイになったと錯覚させることができます。
一番顕著にそれができるのが、シリコン。
他の皮膜剤と違い、薄く表面を覆うので、乗ってる感がないですし、
溶けにくいので、モロモロになることもないです。
昨今ではノンシリコンシャンプーが主流ですが、
シリコン入りのシャンプーは髪がめっさサラサラになります。
櫛通りもよく、触ってもツルツルします。
これを顔でやるってわけさね。
まあ、色物には普通に入っていますので、使用すること自体は
悪いわけではないです。
シワ改善とか毛穴改善を謳って、これをやるってのが悪質ってだけで。
シワや毛穴が消えたと錯覚する手触りになりますからね。
注意点はシリコンは溶けにくいので、そのあとに何か使用しても
弾かれてしまいますので、ラインの組み方には注意してくださいね。
③長時間保湿力が維持される
こちらも皮膜剤を使う方法です。
物理的に肌を覆うことによって、肌の潤いを保つわけです。
いわゆる合成ポリマーを使うのですが、
肌表面に膜を張ることで、肌の水分の蒸散を防ぐだけでなく、
その膜自体が保水性があるため、潤ってる感がだせます。
イメージとしてはウェットティッシュを顔に乗せているような状態。
保湿成分と併用することで、持続性のある保湿を実現することができますが、
保湿成分のほうを疎かにしている場合は問題です。
ぶっちゃけ、被膜によって肌の蒸散が抑えられているわけではなく、
被膜部分に水分を移行している状況なので、肌は乾燥します。
でも、被膜のおかげで潤っていると錯覚するわけ。
④肌荒れが即効治る
グリチルリチン酸K2などの抗炎症剤を高配合、
まあ上限がありますので、上限一杯入れ、
複数の抗炎症剤を組み合わせることで、即効性の高いものを作ることが可能です。
敏感肌の方でも安心!と謳って、
抗炎症剤を高配合するわけです。
当然、炎症は抑えられるので、肌荒れが起こることはないです。
むしろ肌荒れしてても、それを改善してくれます。
しかも、あくまで抑えているだけですので、
止めれば再発しますので、長くリピートさせることができます。
とはいえ、決して主流ではないので、そんなに気にする必要はないとは思います。
成分表見れば一目瞭然ですしね。
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