ローズマリー葉エキス
抗しわ原料として三省製薬が扱っているセラムバイタル。
成分名はDPG、オクチルドデカノール、ローズマリー葉エキス
ローズマリー葉エキスはよく使われる原料ですが、
こちらは独自の抽出方法で、ローズマリーの葉100gから
わずか0.1gしか取れない希少な成分なんだそうな。
もとは白い粉末で、おそらく水に溶けないと思われるので、
オクチルドデカノールに溶かしているのではないかと。
この原料はオイルっぽい質感で、水に溶けません。
臭いも石油製品っぽい。
エビデンスとしては、
①表皮の肥厚化を防ぐ
②コラーゲン産生促進
③幹細胞の活性化
④コラーゲンなどの分解抑制
があります。in vitroですけどね。
おそらくではありますが、効果自体は抗炎症作用になると思われます。
①はセラムバイタルあり、なしで紫外線を当てると、なしだと表皮が厚くなる
のに対して、ありだとそれが起こらないというデータなんですが、
これはセラムバイタルにより紫外線のダメージを軽減している結果だと思われます。
つまり、紫外線によって引き起こされる一連の炎症反応を抑制しているので、
肌を厚くして防衛する必要がないと判断されたのだと思われます。
④も各種分解酵素は炎症によって活性化します。
つまりこちらも炎症を抑制することで、分解酵素の活性を抑制しているのではないかと。
②、③についても、炎症抑制によって、コラーゲンの分解が抑制され、
結果コラーゲン産生が増えるのではないかと。
抗炎症による抗シワ作用を示す原料だと理解したわけなんですよ。
ステビア臨界抽出物と似たような原料だなーと。
ステビア臨界抽出はロットが大きい、受注生産でリードタイムがエグイ
ってことで、その代替にできないかなーと思ったわけでしょ。
で、いざ希釈しようと思ったら、水に溶けないのな。
オクチルドデカノールは親油性の高い成分なので当然なんですが、
乳化を試みた結果、なんか分離したんですけど・・・
たぶん、普通に混ぜるだけだと、うまく混ざらん系のやつだわ。
しかも推奨量が5%。
混ぜるのが難しいうえに、かなり多めに入れないといけない、
しかも原料由来の色やにおいがでてしまうし、
オイル感もかなりでると、なかなか難儀な原料ですわ。
原液で使用は凄いベタツクので無理だし、
刺激もあるかなー
効果はありそうなんですけど、扱いが難しい原料です。
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