ネズミの角質層のセラミド組成
ちょっと面白い図を見つけたのでご紹介。
これは、ヒトとマウスの角質層のセラミド組成を比べたものです。
そんなに変わらんと思っていたのですが、思っていた以上に
違いがあって、びっくり仰天したわけです。
ヒト型セラミドはこんな感じ。
化粧品で使われるセラミドを補足として書いてます。
なお、セラミド1と9は化粧品の名称と学術的な名称が入れ替わってます。
マウスと共通なセラミドとして、セラミドNS、セラミドNDS、セラミドEOHが
図で確認できます。
ぶっちゃけ、クッソ見にくい図となっているので、
細かいところはよくわからんのですが、ぱっと見、
全然違うってのはわかると思います。
何が言いたいかというと、馬セラミドは人に近いセラミドの組成をしている、
だから良いってのをひと昔前はよく目にしたんです。
まあ、最近はほとんど見ないですけど。
じゃあ、実際どうだったか?
おそらく、ネズミ同様、かなり異なる組成になっていると思われます。
まあ、あの馬セラミドって呼ばれているの、糖セラミドですし、
脊髄から抽出しているので、皮膚由来でもないですし。
見慣れないものをピックアップしていくと、
セラミドNSD、セラミドASD、セラミドBS、セラミドOS、セラミドODS、セラミドOH、
セラミドOP、セラミドOSD、セラミドEOSD
セラミドBS以外は人にも存在する!?
また増えとるやないか・・・
α-水酸化脂肪酸 (A)、β-水酸化脂肪酸(B)の違いです。
β-水酸化脂肪酸のセラミドは人には存在しないということ。
Oはω-水酸化脂肪酸 で、EOとの違いはEOはリノール酸がくっついてる
アシルセラミドで、Oはその前の状態。
SDは4,14-スフィンガジエン
つまり、上図の縦横の項目が1つづつ増えるので、
20種類あるってことか・・・
まあ、これらはも微量ってことなので、今までは検出できなかったけど、
精度があがってきたので、見つけることができたのかね?
今後も増えていくのかな・・・
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