ナイアシンの古称
某オールインワンジェルとして、シワ改善効果を謳ったものが
発売されたそうな。まあ、部外品なんでしょう。
で、その有効成分がビタミンPP。
おー、新成分でシワ改善の医薬部外品の申請を通したのかー
と思ったのでどんなものか調べてみました。
結論からいえば、ビタミンPPとはナイアシン(ビタミンB3)の古称。
いままでのはナイアシンアミドで、ナイアシン誘導体。
ナイアシンとして部外品は初めてになるのかな?
色々な名称がありますが、
ビタミンB3=ナイアシン=ニコチン酸=ビタミンPP
トリプトファンを使って腸内細菌が生合成するので、
基本的には体内で不足することはないですが、
トリプトファンの摂取量が足りないと欠乏症になります。
サプリの原料では割と簡単に入手できますが、
化粧品原料はナイアシンアミドがメインとなっており、
どこで取り扱っているのかはちょっとわからん。
しかしながら、INCIコードには登録されているので、
配合しているところがあるみたい。
その場合は、表示はナイアシンとなります。
部外品の表示はビタミンPPになるのかね?
パッケージにはビタミンPPって書いてあるし・・・
ちなみにナイアシンアミドの部外品表示はニコチン酸アミド。
ただし、シワ改善の部外品はナイアシンアミドなんだって。
ナイアシン⇒ナイアシンアミド⇒NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)
と体内で変換され、NADが補酵素として機能します。
ぶっちゃけ、ナイアシンだと1工程多く踏む必要があり、
ナイアシンアミドより優れているとは言い難いかも。
むしろ、良くて同等、下手すると劣るかもしれません。
それでも、よそとは違う!
ってところを見せたかったのでしょうかねえ・・・?
良くも悪くも同じようなものなので、書類などは
ほとんど同じでいけるので、手間はそんなにかからないってのは
利点ではありますが。
レチノール誘導体とレチノールの関係性とはちょっと異なるので、
効果が大きく変わるってこともなければ、刺激性が増すってことも
ないです。
緩やかな効果になるのではないかと思われます。
余談ではありますがPPはpellagra preventive(ペラグラ予防因子)
の略称なんだとか。
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