ラクティビオローズ
東洋発酵の新素材、ラクティビオローズ(LACTIBIO® ROSE)。
センチフォリアバラ花びらエキスを乳酸菌で発酵したものになります。
この原料のすごいとこは、エキスを発酵していること。
バラの花びらを発酵させるのは比較的容易です。
しかし、抽出物ってのは抗菌物質の塊みたいなもので、
バラに限らず、植物エキスってのはほとんどが高い抗菌性を有しています。
植物ってのは免疫ってものがないので、菌やウイルスなどに対抗するため、
抗菌物質をあらかじめ作っているもんなんですよ。
有効成分のほとんどは植物が自身を守るための物質なので、
それを濃縮すれば、菌が生きにくい液体になるわけさね。
バラといえば、ダマスクローズですが、センチフォリアローズも
希少な品種のバラになります。
乳酸菌はLactobacillus casei、エメンタールチーズから100年近く前に見つかったものですが、
東洋発酵独自でとってきた乳酸菌なんだそうな。
みんなバラって大好きですから、素材としては◎です。
良さげなものを発酵しているってのがポイント高いです。
ひと昔前であれば、これだけで売れただろうなー
バラづくしの化粧水とか、需要ありそうじゃん。
まあ、今はそれだけじゃ厳しいでしょうが・・・
表示は乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液、プロパンジオール、フェノキシエタノール
ほぼほぼ発酵液が占めていますので、使用すれば前のほうに並べることができそうです。
美白効果があり、それで特許を取得しているそうな。
(特許5274525)
もともとバラエキスの原料があって、
たしか免疫系の素材だったんですよね。
抗ウイルス効果もあるとか。
まあ、化粧品では免疫系ってのは難しいですからね。
美白という需要の高いところを攻めたのでしょう。
メカニズムは高い抗酸化性によって、紫外線による活性酸素の
発生を防ぎ、結果としてメラニン生成を抑制するというもの。
抗酸化力が高いので、抗炎症作用や過酸化脂質の抑制などの効果もあると思われます。
チロシナーゼ阻害効果を出していますが、直接的にチロシナーゼを
阻害するってわけではないので、そこまで高い数値ではないです。
8.6%配合で40%弱くらい。
逆に言えば、チロシナーゼ阻害剤との組み合わせと相性がよさそう。
メラニン抑制効果もそこまで高いものでもないです。
メインではなく、補助的な感じで使うのがよいかなー
ただ、使用濃度が結構高く、おそらく7~10%程度配合する
必要性があるので、配合量は一番多くなっちゃうでしょうけど。
価格次第ではありますが、水の代わりにこれを使って、
いくつかの美白成分を組み合わせる商品とか、良いかもしれませんね。
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