シミに効く化粧品

そんなものは存在しない

シミに効果がある美容液、作れるなら作りたいなー

と考えてはいます。

 

しかしながら、シミに効くっていう原料がほぼ皆無なんです。

ちゃんとシミが消えるってエビデンスのある原料はないんです。

シミに効く原料がないのに、シミに効く化粧品が作れるでしょうか?

答えはNO。できません。

 

シミが薄くなるって原料はあるんですけど、

厳密にはシミが薄くなるってよりも、肌全体が白くなるので、

あんま変わらんってのが正直なところ。

下手するとシミが濃く見えてしまうなんてこともあります。

 

シミが消えると謳っているのは、まあだいたい嘘やと思ってもらって

差し支えないかと思われます。

普通は「美白」って言っているだけで、シミが消えるなんていってないですから。

 

まあ、Youtubeの広告はシミ消えるっての、めちゃくちゃ出てきますけどね。

あの広告動画、どのタイミングで流れるか不確定なこともあってか、

行政の目をかい潜れてしまうみたいでして・・・

日に日に過激になっていっているような現状ですが、

今のところ、それらの広告主がどうこうなったって話は聞きません。

 

時代に対応しきれていない行政ですが、遠くない未来で

一斉に狩り始める時が来るってのは間違いないかと。

ネット広告でも全く同じ流れですからねえ。

 

 

まあ、何が言いたいかというと、シミ対策は予防しかないってこと。

ほとんどの美白原料はメラニンを作らせないようにするもの。

できてしまったシミに対してどうこうするものではないです。

 

本来、美白化粧品ってのは20代前半から使うのが理想。

その辺を徹底認知すれば、ものすごい市場が広がるんですけど、

なぜかあんまり触れられない話です。

もちろん理由は明白で、予防するしかないって話をしてしまうと、

現在の主要の使用者である高齢層の反感は必至。

 

その結果が今なわけですわ。

 

また、若い世代は使わんと思われます。

だって、ほっとけばシミは消えるわけで。

予防にお金をかけられる人なんて、ほんの一握りですから。

 

シミに効果がある原料は皆無と言いましたが、

化粧品原料に限定しなければ、シミを消すようなものが

ないわけではないです。

 

白斑問題を引き起こしたロドデノールは、ある意味シミを消す効果があったわけです。

まあ、シミどころか色素を根こそぎ消してしまったわけですけども。

と、ある意味シミを消すような物質は副作用がリスクが高いわけ。

あの騒動を目のあたりにしたら、この手の研究ってのは尻込みしちゃうのは

仕方ないことで。

 

ハイリターンかもしれませんが、超ハイリスクな原料開発ってのは

普通の会社はしないです。

 

国内で画期的な原料がでてくるってことは、この先ないと断言してもよいです。

 

 

さてさて、ではどうすればよいか?って話ですが、

①日焼け止めは常に使用する

②紫外線による炎症を抑える

③抗酸化力のあるものの摂取をする

 

普段使う日焼け止めは、数値がそこそこのものでよいです。

大は小を兼ねるという理屈でMAX値のものを使うのもありですが、

毎日使うにはちょっと肌への負荷が懸念されます。

それよりも、肌に負担が少ないものを毎日使い続けるほうが望ましいです。

 

また、メラニンは紫外線から細胞を守るための防衛反応です。

紫外線を浴びると活性酸素が作られます。この活性酸素は

肌細胞にダメージを与えるので、炎症が起こります。

それを受けて、メラニンの生成が盛んになります。

 

つまり、抗酸化力の高いものを取り入れておけば、

紫外線によって発生する活性酸素の除去が可能です。

ビタミンCに美白効果があるってのは、この辺が理由です。

もっとも、ビタミンCは体内で貯蓄できないので、

アスタキサンチンやリコピン、ルテインなどのほうがおススメです。

 

また、炎症を起こさせなければメラニンが作られません。

グリチルリチン酸2Kで美白を謳っているのは、そのため。

日焼け止めと並行して使用すると、効果的です。

 

ターンオーバーを促進するってのも1つの手ではありますが、

残念ながらシミになっている部分は代謝が滞っているので、

あんまり効果はないです。

 

シミができるメカニズム、シミが居座るメカニズムなど、

色々解明されてきてはいますので、シミが消せる時代が

こればいいなーと思う今日この頃。

 

 

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