まあ、抗炎症成分はだいたいそうです
セラミドの働きを助ける成分、グリチルリチン酸2Kも配合!
って言ってる商品があったので、それについて語っていこうと思います。
グリチルリチン酸2Kは抗炎症剤の1つで、もっともポピュラーなものです。
甘草の根の抽出物から作られます。
上限は一般的な化粧品で0.5%、粘膜に使用する場合は0.2%、洗い流すものは0.8%まで入れれます。
作用機序としてはプロスタグランジンE₂を抑制することで、
炎症を抑えるといわれます。
炎症反応ってのは複数の物質が関わっており、そのうちの1つを
抑制することで、炎症反応の一連の流れを止めることができるわけです。
化粧品使って荒れたというクレームの予防として、とりあえずグリチルリチン酸2Kを
OEMメーカーが入れておく傾向にあります。
特に指示しなければ、普通に入ってきます。
で、セラミドの働きを助けるって話ですが、
炎症というのはまさに燃えている状況と変わらないんです。
セラミドを分解するセラミダーゼなどが活性化します。
セラミドに限らず、コラーゲンだったりヒアルロン酸だったり、エラスチンだったりと、
肌を構成している様々な成分の分解酵素が活性化します。
なぜ、そんなことが起こるのかというと、
新しい肌を作るために、邪魔となる古い肌を処理するためです。
新しく家を建てる前に、そこを更地にするのと同じことです。
つまり、炎症しているとセラミドを取り入れても、
セラミドが分解されてしまい、活かせないんですよ。
炎症の根本的な原因が、セラミド不足による外部の刺激を
ブロックできていないってことがあります。
その場合、根本的解決はセラミドを増やすことですが、
炎症のせいでセラミドが増えないという厄介な状況になります。
そんな状況下では、炎症を抑えるグリチルリチン酸2Kは非常に
有効性の高く、セラミドとの相性は非常によいです。
まあ、抗炎症作用があれば、グリチルリチン酸2Kでなくても
別によいのですけども。
通常は0.1%くらいは配合されているわけですが、
敢えて謳っているということは、たくさん配合しているのかな?
もちろん上限範囲内であれば、特に問題になることはないです。
ただ、ラインで全部上限ギリギリとなると、
当然上限を大幅に超えていくことになるんで、問題が起こる可能性はあるわな。
【関連記事】