ミトコンドリアの活性低下が老化の原因!?
ポーラの研究で、ミトコンドリアのクリステが形成されないことが
老化の一因になっているとし、ホップエキスがクリステ産生を
促進する作用があるということを明らかにしました。
ミトコンドリアってのな細胞の中にある器官の1つ。
独自のDNAをもっていることから、共進化説が提唱されています。
まあ、もともとへ別の微生物で、一緒になることで飛躍的進化を遂げた
みたいな話。
ミトコンドリアは何をしているのかというと、エネルギーであるATPの
産生を行っています。
ATPはアデノシン三リン酸のことで、リン酸(P)が外れることで
エネルギーを放出します。ADPに再びPをくっつけてる場所と
言い換えることもできますが、まあ、エネルギーを作っている場所って
認識で問題ありません。
で、クリステと呼ばれる部分でエネルギーを作られる場所です。
老化細胞ではクリステを形成させる因子の発現が低下、
その結果クリステが形成されず、十分なエネルギーを作ることができないってわけ。
エネルギー不足になり、いろいろな器官の活動が低下することで
さらに老化が加速するというわけですね。
ネオダミールはこのエネルギーを補うことで、細胞小器官の活動を
再活性化させることで肌の若返りを図るわけですね。
ちなみにAgeCapはミトコンドリアで行われる酸化還元酵素を
モデルとして作られています。
老化の引き金となっているのが、クリステ形成因子ってことで、
これに着目して研究を進めたわけですね。
で、ホップエキスにクリステ形成を促進する作用を発見することになったわけです。
ホップはビールを作るときに使われるものですね。
ホップエキスには育毛効果があるとされ、その手の商品にはよく使われています。
化粧品ではあんまり見ないな。
老化細胞を基準にしているので、健康な細胞でやったら
どのくらい差がでるのかも知りたいところ。
ホップエキスによって、クリステが作られるようになって、
結果、エネルギー産生が高まったと。
まあ、in vitroなので、実際の肌ではどのくらいの変化があるのか
というのも興味ありますね。
また、クリステとは関係ない話で、ミトコンドリアそのものを
増やすことができる成分を見つけたとして、紫茶エキスを紹介されていました。
紫茶エキスはうちの石鹸で使っているやつです。
オリザ油化の原料やね。
ミトコンドリア合成促進因子の発現を90%アップさせたんだそうな。
おそらく、この2つの原料を使って、何かしらの商品化が
行われるんだろうなーと思われます。
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