それ、セラミドじゃなくて界面活性剤のせい
セラミド原液を使うと刺激を感じるって人は結構います。
販社はセラミドが高濃度だから・・・みたいな説明をするわけですが、
そんなわけはない。
ちなみにセラミド原液と呼ばれるものは2種類あり、
1つはSK-INFLUXでセラミド1、3、6Ⅱを含んだセラミドプレミックス品。
もう1つは馬セラミドのもの。
まあ、ほとんどは前者なので、そちらについてお話します。
馬セラミドは厳密にはセラミドではないですしね。
表示はセレブロシドですから。
Skinmimicsを原液として売っているところがあってもよいとは
常々思っているのですが、ないですよねー
価格がSK-INFLUXに比べると全然高いってのと、
供給に不安があるってのが原因かね。
マジでSkinmimics、安定供給させる気ないもんな・・・
半年前に受注していたのに、今更入荷日がわからんとかいいよるし。
さてさて、それはさておき、セラミド原液を使うと刺激を感じるって
理由は明白です。
その原因は乳化剤であるラウロイルラクチレートNaにあります。
旧名はラウロイル乳酸Naで、同じものです。
ラウリン酸と乳酸とNaでできている陰イオン界面活性剤になります。
ラウリン酸Naは石けん系の洗浄剤では非常に高い洗浄力をもち、
同時にもっとも刺激性のある成分でもあります。
それに乳酸をくっつけて、刺激性は若干マイルドにはしていますが、
それでもないわけではない。
SK-INFLUXにはラウロイルラクチレートNaが10%含まれています。
通常は1%、多くて5%くらいで使用するので、ラウロイルラ口レートNaの
濃度は0.1~0.5%くらいになります。
このくらいであれば、刺激性はほぼほぼないといえます。
2%くらいまでなら、ほぼ問題は起こらないといわれます。
しかし、濃度と刺激性は相関関係にあり、5%を越えたあたりから、
刺激性が濃度依存で増していきます。
10%ですから、そりゃ刺激感じる人も多いでしょうよ。
そもそも論ですが、薄めることを想定して販売している原料なわけで、
原液をそのまま使うってのは、想定されていないわけですよ。
つまり、正しくない使用方法をしているわけで、
問題が起こる可能性はあるわなって話。
別にラウロイルラクチレートNaが入っているから、SK-INFLUXが
悪い原料ってことではないです。
原料として、適正濃度で使用すれば、ほぼほぼ問題は起こりません。
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