RANKLって何?
タンパク質のRANKLが皮膚のバリア機能お寄り保湿機能を強化する
ということを発見したとノエビアが発表しました。
まず、お腹から皮膚組織を採取し、免疫染色法によって、
RANKLを赤色に染め、それを蛍光顕微鏡で観察した結果、
表皮細胞でより強く染色されていることが確認できたそうな。
つまり、RANKLは表皮で多く発現しているタンパク質だといえるそうな。
で、RANKLが多く発現していると、ライトジャンクションプロテイン1と
フィラグリンが増加するんだとか。
タイトジャンクションプロテイン1はタイトジャンクションを形成するタンパク質の1つ。
タイトジャンクションは細胞同士を接着するもので、細胞間脂質に次ぐ第二の壁として
存在し、肌の水分の蒸発を防ぎ、外部からの刺激から肌を守っているものです。
フィラグリンは天然保湿因子の材料となるもので、
肌の保湿に関わるタンパク質です。
まあ、それはさておき、RANKLとはなんぞや?
と思う人のほうが多いのではないでしょうか。
RANKLはReceptor activator of NF-κB ligandの略で、
サイトカインの一種です。
破骨細胞への分化を誘導するのが仕事の1つとなります。
破骨細胞ってのは骨を溶かす細胞です。
骨も代謝しており、骨芽細胞が骨を作り、破骨細胞が骨を溶かし、
それを繰り返して骨の代謝が行われます。
RANKLが過剰に活性化すれば、骨粗鬆症の原因にもなりますし、
リウマチなんかの原因にもなります。
また、免疫にも大きく関わっており、
リンパ節や胸腺などの形成にも重要な役割を担っています。
さらにガンの骨転移にも関与しているとあって、
RANKLの扱いはちょっと難しそうに感じます。
おそらく、RANKLを直接化粧品に配合するってことはできないでしょう。
EGFとかと同じノリでいかるか・・・?
うーん、ムリッぽいよなー
とある植物エキスがRANKLの発現を上げるっていって、
何かしらの商品展開がなされるであろうというのが個人的見解。
よく皮膚との関連性を見いだせたなーという点においては
すごい着眼点だと思います。
今後、ノエビアから商品展開されると思いますので、
要注目って感じですかね。
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