洗浄作用のある油!??
ダイズ油脂肪酸ってのは、ダイズ油を分解してグリセリンを取り除いたもの。
脂肪ってのはこんな感じでグリセリン+脂肪酸で構成されており、
何かしらの処理をすることでグリセリンと脂肪酸を分けることができます。
一般的にはリパーゼという酵素を使うかな?
グリセリンは水溶性、脂肪酸は油ですから、2層に分かれるので、
上澄みだけ取れば、グリセリンを取り除くことができます。
ダイズ油を使っているからダイズ油脂肪酸。
ヤシ油であればヤシ油脂肪酸になります。
使う油によって、脂肪酸組成は異なるので、異なる脂肪酸が取れます。
通常は油剤の1つとして使われるか、石けん素地を作るのに使用されます。
ただ、これをナノ化処理することで洗浄作用を持たせることができるのだとか・・・
正直な話、液体をナノ化するってのは想像しづらいです。
ナノ化の方法は、
①物理的に細かくして小さくする
酸化チタンとか白金とかのナノ化とか、金属のナノ化はこの方法が可能。
粉末原料もやろうと思えばできるかな。。。
②シクロデキストリンを使用する
シクロデキストリンは真ん中にナノサイズの穴が開いていて、
そこの物質をはめ込むことで、ナノ化したと言い張る方法。
水に溶けるものしか使用できませんし、溶解時しかナノ化してません。
③リポソーム化
ナノサイズの生体膜で覆うことで、ナノ化したという方法。
化粧品では一番ポピュラーな方法です。
疑似的な生体膜は肌との親和性が高いので、
より浸透しやすいというメリットがあります。
じゃあ、脂肪酸をどうやってナノ化する?
水をナノ化するって言っているのと変わらんからなー
マジでどうしてるんだろ?
おそらくですが、水にダイズ油脂肪酸を分散させているんだろうなーと。
水と脂肪酸を混ぜて、めっさ撹拌する。
何かしらの分散安定剤的なものがいるとは思うけど。
で、ナノ化しているから汚れに吸着しやすく、
さら汚れを浮かすことができるんだそうな。
毛穴の中まで入り込むので、毛穴もすっきり!?なんだとか。
さらに、汚れを落とした後に、肌表面に被膜することで、
肌をコーティングするんだとか。
うーん、普通のオイルと同じでね?
と思わなくもないですが、ちょっと面白い原料ではあるかなー
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