低価格化粧品
プチプラコスメとは
プチプラはプチプライスの略で、2010年以降に広がった俗語。
「プチ」な価格、低価格を意味する言葉です。
プチプラコスメとは低価格化粧品のことです。
明確な定義があるわけではないですが、2,000円以下で
購入できる化粧品を指すことが一般的かな。
まあ、1,000円以下って人もいれば、3,000円までって人もいるので、
この辺は価値観の違いということで。
プチプラコスメの作り方(100均編)
最安値は100均で売ってるやつですが、一番手っ取り早いのが海外で作る方法。
物価、労働力が安い国で作ることで、コストを抑えます。
ひと昔前は中国産でしたが、昨今はベトナム産が多いかな?
品質面に不安はありますが、成分的にはそこそこ。
逆に100均で売られている国産のものは、
品質面はそこそこですが、成分的には不安があります。
ぶっちゃけ、容器だけでも100円超えてきます。
当然、国産の容器を使うことは不可能なので、輸入品となります。
韓国産の容器は日本とほぼ変わりません。
中国産は半分くらいの価格で買えますが、検品で半分くらい弾かれます。
東南アジアのものでは、そもそも化粧品で使う品質にないです。
また、水を詰めるだけでも数百円、製造コストがかかります。
本当に国産だとすると、だいぶ不安なものになります。
まあ、おそらくは最終工程を国内で行っているだけで、
海外で作っているものであると思われます。
海外で作って、ラベル貼るだけとか。
プチプラコスメの作り方(通常編)
大量生産、大量販売をすることでが前提となるので、
資本力のある大手でないとなかなか難しいです。
資金があれば大量生産は可能ですが、それを捌くのは簡単ではないです。
大手は大量に作って、全国のドラッグストア、量販店などに
卸売りすることで、作ったものをすぐにお金に変えることができます。
在庫にならないので、利幅が少なくても良いってわけ。
その分は数で補えるからね。
大量の在庫をもって販売するのは、ほぼムリゲーとなるので、
販路を確保していないとできないわけ。
また、同社の上位ブランドのお下がりのさらにお下がりくらいの
処方を組むことで、開発費をカットできます。
今あるものの廉価版を作るって感じなので、
開発の手間を省いています。
ぶっちゃけ、小さいロットでほぼ水ってやつでも、
やれなくはないですが、普通は加工先が嫌がります。
ですので、中小零細がこの市場で勝負するのことは
ほぼほぼ不可能であるといえます。
優秀なプチプラコスメ
雑誌とかの特集で「優秀なプチプラコスメ 10選」みたいなのは
よく見かけると思います。
ネットの記事でもたくさんあります。
その評価の枕詞として「プチプラとしては」が前提ではあるのですが、
コスメ全部対象の中から選ばれたものだと思っている人が意外に多い。
1,000円の商品と10,000円の商品が同じ土俵で比べられるわけがありません。
当たり前のことですけどね。。。
10,000円もするのにプチプラコスメと変わらんってのがあれば、
プチプラがすごいのではなくて、10,000円の商品がぼったくりってだけです。
例えば、1,000円の商品があるとします。
卸値は5~6掛けで入れる必要があります。
まあ、余裕をもって6掛けだとすると600円が卸価格になります。
この600円で利益が出るようにしないといけないのですが、
一般的な化粧品の原価率は1~2割といわれます。
しかし、プチプラでは60~120円で作ることになるので、
現実的には無理なわけ。
おそらく頑張って6割くらいを原価としてるんでないかな。
つまり360円で作る必要があるわけです。
容器代、加工代を差っ引くと、原料に使える予算ってのは
本当に少しだけとなってしまいます。
プチプラ市場はこの数十円そこらで勝負しているわけ。
まあ、やれることは非常に限られるのは仕方ないこと。
一方、プチプラ市場はほぼ大手しかいません。
大手が鉄板の処方を組んで作っているので、
変なものをつかまされる可能性は非常に低いです。
それこそ、値段の割にはよいものってのはゴロゴロしています。
ピンキリの化粧品業界ではありますが、プチプラ市場に関しては
その振れ幅が小さいです。
プチプラコスメがおススメな人
10代から20代前半はプチプラコスメで十分。
特に肌にトラブルがなければなおのこと。
保湿さえちゃんとやってれば、あなた自身の体が
ベストの状態にしてくれます。
また、化粧品にお金をかけたくないって人にも、
当然ながらおススメ。
プチプラの最大の強みですからね。
変なもんはあんまりなく、値段相応から値段以上の
価値を提供してくれると思います。