精油にこだわるってのは悪いことではないですけども

原価への影響はえぐいんですよ

精油ってのは、まあ平たく言えば天然の香料。

天然があれば、合成があるわけですが、

まずは合成香料の意義についてお話していきます。

 

合成香料とは、文字通り化学の力を駆使して

合成された香料です。

 

メリットは精油に比べ、圧倒的に安価ってこと。

においの核の部分だけでできているので、使用量も少なくすみます。

 

香料メーカーのノウハウの蓄積はすごいものがあり、

ぶっちゃけ、天然と合成の違いを区別するのは不可能。

しかも、安定性でいえば、合成のほうが圧倒的によい。

精油のほうがにおいが飛ぶのはやいねん。

 

デメリットは「香料」としか書かれないので、

それが何かはわからんのですよ。

もしかしたら、とんでもないものである可能性がゼロではない。

 

香料って書いてあるだけで、よくわからんものが入っているのが

確定するわけですから、印象がよくないです。

 

あとは、ロット毎に成分がコロコロ変わるってことがあります。

このへんはよくわからんのですが、同じ香りにするのに、

全く同じでは再現できないんだそうな。

まあ、表示は結局香料なので、変わらんのだけど。

 

そんなわけで、合成香料を使っているのは悪いことではないのですが、

時代の流れというか、合成香料は避ける方向に動いているのは確かです。

 

で、天然香料、つまり精油を使うところが増えています。

うちも合成香料は使用を避けています。

理由は非常に個人的でして、合成香料が好きではないから。

 

サプリも多様化していて、ゼリーだとか顆粒だとかの形状を

作らなければならなかったんですよ。

その際に、色々な香料を口に入れることになったわけです。

香料って、独特の味があって、原料のロット間でも

味が違うんですよ。

 

そのせいで、食べ物に含まれる香料の味を感じるようになってしまいまして・・・

香料を避るようになったわけ。

 

化粧品は口にするわけではないですが、香料を忌避する習慣が

ついてしまっており、その影響です。

 

 

さて、精油については、どのような印象をお持ちでしょうか?

個人的には「高い」ってイメージが先行します。

ホントに精油ってバカみたいな価格なんですよ。

 

ネロリやダマスクローズなんかは1kgあたり100万円超えてくるし、

一般的なやつでも10万円は超えてきます。

 

こだわるところは、精油を何種類も配合しているじゃないですか?

精油抜けば、販売価格が2割くらい安なるだろってところを

たまに見かけます。

 

あと、精油ってそんなに使い切れるもんでもないわけですよ。

価格が高いってことで、使用量は少量にならざる負えません。

 

そのため、OEMメーカーが在庫を抱えることになります。

加工先は在庫を持つことを嫌います。

在庫になる場合は、その金額を加工賃に乗っけちゃいます。

その商品が回るかどうかは、最初の段階ではわからんからね。

 

また、在庫を持ちたくないので、新規原料は使いたがりません。

持っている在庫を使うことで凌ぐように動きます。

 

精油にこだわりたいのであれば、自身で用意するか、

精油をたくさん使っている実績のあるOEMに頼む必要があります。

ぶっちゃけ、数種類の精油を自社で用意しようと思ったら、

絶対に思いとどまると思いますけどね。

 

うちはほとんどが原料臭丸出しでやってますので、

ニオイガーって言われることは多いです。

だからと言って合成香料を使いたくはないですし、

精油を入れて販売価格を上げるってのも違う気がするわけです。

 

 

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