究極のシャンプー!?

ノンシリコンだけど、シリコンシャンプーと同等の使用感

シリコン入りシャンプーって、昔は普通にあったんですが、

ノンシリコンを謳うシャンプーが登場し、なんかシリコンって

悪いものという扱いを受けるようになりました。

今ではノンシリコンが当たり前となっています。

 

ぶっちゃけ、シリコン入れるのはそれなりの技術が入り、

加工先としてもいれない方が楽ってのもノンシリコンの流れを

加速させた要因だといわれます。

 

今では美容室で使われるシャンプーくらいでしか、

お目にかかる機会はないシリコンシャンプーですが、

洗い上りは圧倒的によいです。

シリコンで髪をコーティングするので、手触りはツルツル。

1本ごとにコーティングされるので、絡まったりしなくなるし、

櫛通りもよくなります。

 

正直、メリットのほうが多いです。

 

デメリットはコーティングすることで、ある意味誤魔化せるので、

髪本来の状況がわからなくなるくらい。

まあ、生分解性が悪いので、環境にどうのこうのって話もあります。

あとはイメージが著しく悪くなってしまったってのも大きなデメリットか。

 

 

そういうわけで、シリコンを使わないで、シリコンありと同等の

使用感を出すのはシャンプー作りの1つの命題なわけよ。

もちろん、それは非常に難しいことで、この命題に挑戦したシャンプーの

多くはシリコンシャンプーの劣化版となっています。

 

そんな中、シリコンを使わずにシリコンシャンプーと変わらない

使用感を出している商品がありまして。

その秘密を解説していこうと思います。

 

洗浄剤、つまり界面活性剤には3種類あり、

陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤となります。

基本的には陰イオン界面活性剤がメインとなります。

 

陰イオン界面活性剤のほうが洗浄力が高いってのもありますが、

髪の表面はマイナスに帯電しているので、マイナス同士反発しあうので、

洗い流しやすく、髪に残らないわけです。

 

両性界面活性剤はプラスとマイナスの電荷を両方もっていて、

陰イオン界面活性剤と併用することで、洗浄力を高めたり、

起泡性を高めたりします。

つまり、補助的な役割を担うわけです。

 

本来、補助的な目的のために使う両性界面活性剤を

そのシャンプーはメインで使っていたわけです。

これが1つのポイントです。

 

これにより何が起こるかというと、

両性界面活性剤のプラスの電荷によって、髪に吸着し、

髪の表面をコーティングします。

 

洗いながらコーティングするので、

髪がきしむってことはないです。

 

表面は疎水性部分になるので、水を弾き、ツヤもでます。

他の被膜剤と併用することで、そいつらは髪と両性界面活性剤の

間に入ってくるので、被膜剤が定着します。

洗い流しても両性界面活性剤の疎水部分によって洗い流されないわけです。

 

ただ、デメリットとして、洗浄性が犠牲となるので、

普通はやらないんですよ。

シャンプー本来の目的は髪を洗うことですからね。

 

まあ、洗浄性を落として、被膜性を上げることで、

シリコンシャンプーの使用感を再現したものってことです。

 

シリコン同様、あくまで髪を覆うというある意味誤魔化しているわけですが、

消費者にはそんなことはわかりません。

すごく良いって評価になること間違いなしです。

 

さらに、シャンプーを変えたとき、この強固なコーティングが

施されなくなるわけで、本来の髪質がでてくるわけです。

その時、髪がきしんだり、パサパサになったりするわけですが、

これが他のシャンプーのせいにされ、

「やっぱこれじゃないと」と思わせることができます。

 

ですので、リピート率も非常に高くなると思われます。

 

まさに究極の理想のシャンプーといえます。

売る側にとってはね。

 

 

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