これであなたもセラミド通です
十年前くらい、まだ起業したてのこと、
セラミドは天然セラミド、しかも馬セラミドがよい
って言われていたんですよ。
最近は馬セラミドが一番だっていう人、ほとんどおらんでしょ?
ヒト型セラミドが一番よいって言われるようになったわけです。
これもほんの数年前の話なんですよねー
時代が追い付いてきたって感じ(笑)
そんな中で、セラミドについて知らなくても一切困らないけど、
知っているとセラミド通ぶれる話をまとめてみました。
①ヒト型セラミドの種類は20種類
10年前はヒト型セラミドは7種類っていわれてたんですよ。
セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド4、セラミド5、
セラミド6、セラミド6Ⅱってね。
2008年に花王が11種類の同定に成功したという発表がありました。
2011年にはもう1種同定されて、12種類となりました。
ですので、10年前までは7種類が一般的だったわけです。
ようやく最近、11種類あるって認識が業界内で定着してきたところなんですが、
2020年またしても新たなセラミドがヒトの皮膚から見つかりました。
新に見つかったのが8種類。
つまり、合計でヒト型セラミドは20種類となります。
異数体を入れると342種類同定されていましたが、
この数も滅茶苦茶増えていると思います。
まあ、ここまで調べてるって話は聞かないので、
正確な数はわからんけどね。
今まで見つかっていなかったのは、微量だったわけなので、
まあ、無視しても問題はないレベルの量なので、
化粧品業界に影響は一切ないと思ってもらってかまいません。
②セラミド1≠セラミドEOP
セラミド表記が数字からアルファベット表記に変更しているのは
薄々感づいていると思われます。
セラミドの数字表記は日本だけなんですよ。
で、海外に合わせていこうって流れが業界内になります。
まあ、大手は海外のほうが売り上げ比率高いので、
そうなるわなー
で、セラミド1はセラミドEOPとなっているのですが、
学術的にはセラミド1≠セラミドEOPなんです。
よく、アトピーの患部ではセラミド1が少ないって話があるわけですが、
そのセラミド1はセラミドEOSなんですよ。
ようするに、学術的は命名と化粧品のインキコードの登録では、
セラミドEOPとEOSが逆になってるわけさね。
つまり、アトピーはセラミド1が不足している、
だからセラミド1を使う必要がある・・・
って話は、正しいわけですが、その商品のセラミド1は
エビデンスとして挙げている論文で言われている
セラミド1とイコールではないってこと。
まあ、アシルセラミドであることにはかわりなく、
効果もEOPもEOSも変わらんので、別にどっちがどっち
でも問題はないんですけどね。
③セラミドNG
セラミド2は学術的にはセラミドNSってことになっているのですが、
これまた化粧品業界ではセラミド2≠セラミドNSではないんです。
セラミドNSと表記されるのは、Skinmimicsで使われているものだけ。
それ以外はセラミド2はすべてセラミドNGとなります。
学術的にはこのセラミドNGはセラミドNDSに相当します。
なんでこんなことになったのかは不明ですが、
紛らわしいことこの上ないです。
細胞間脂質のセラミド2の比率は20%くらいと
多くを占めるわけですが、それはセラミドNSであって、
セラミドNGではないというね。
ぶっちゃけ、セラミドNGはセラミドのなかでの効果は最弱。
セラミド2と書いてある商品はちょっと注意してね。