営業と開発では大きな隔たりがあるんです
超大物Youtuberが自身の化粧品ブランドを立ち上げたってのが
業界内でザワつきました。
とても面白い企画で、OEMに丸投げするとどうなるか?
という典型的なケースを見ることができます。
商品の良し悪しは置いといて、OEMとの付き合い方についての
注意点を話していこうと思います。
まず、依頼はできる限り具体的に伝える必要があります。
具体的に伝えても、その通りのものがでてこないのに、
ぼんやりした内容で、お望みのものがでてくるなんて奇跡です。
また、依頼されるほうも困るわけよ。
自由度の高すぎるゲームって何していいか分からなくなるやん?
それと同じで、何していいかわからんくなるんです。
で、経験上ではありますが、開発の人間に好きなように作らせると、
高確率で碌なものがでてきません。
原因は
①マーケティング的な視点が欠けている
開発部ってのは、処方を組むのが仕事なわけで、
マーケティングについて学んでいるわけではないです。
売り手のことが一切考慮されないので、売りにくい商品ができあがります。
まあ、今回のケースは巨大なプラットフォームを持っている、
熱狂的なファンがたくさんいるってことで、問題にはならないんですが、
普通は、売るのが非常に難しい商品となっています。
②個人プレーなので、個の力に左右される
1つの案件に対して、担当する開発者は1人です。
10年近く勤めているベテランから、入ったばかりの新人までいるわけです。
どれに当たるかは、正直知る由もないわけです。
経験の差は商品のクオリティに直接関わってきます。
これは知識の量に差がでてくるからだと思われます。
どんな原料があるか、その原料の特性は何か、
そんなことは予め学んでおくことはできないので、
日々の業務の中で知識を蓄積してくしかないわけです。
長くいれば、長くいるだけ、その知識量は多くなるわけ。
まあ、長すぎると処方が古いとか言われるんですけどね。
③楽をしたがる
まあ、雇われ仕事なわけでして。
まして、よその会社のために、どの程度熱量をかけてくれるか
ってのは、想像に難しくないと思います。
依頼者がこだわらないと、だれもこだわってはくれません。
依頼者の熱量が製品のできを左右するといっても過言ではないです。
④よいの基準がちがう
良い商品の何をもって良いとするかって基準は
立場によって変わるわけよ。
特に開発の人間の良しとする基準は、
なぜか一般的なものとは乖離しています。
経験則ではありますが、求めているものに
かすりもしないです。自由にやらせると。
おそらくは、こういうのが作りたいという願望、欲求があって、
普段はそんなもの作らせてもらえなので、
自由にできるときは、そういうのが漏れてくるんでしょう。
サプリや化粧品に限らず、OEMを使うときは、
それなりの知識をもっておいたほうが失敗は少なくなるかなー
というお話でした。
まあ、サプリのOEMの裏事情からではありますが、
化粧品のOEMも似たようなものです。
【関連記事】