疑似セラミドを複数使うという愚行
疑似セラミドはセラミドではないわけです。
本来はセラミドといってはいけないものです。
疑似セラミドの代表格であるキュ●ルはセラミド配合とは謳ってません。
しかし、疑似セラミドをセラミドといって販売しているとこは、少なくはないです。
昨今はセラミドの種類を競う傾向にあります。
セラミドの種類は多いほうがよいってのが独り歩きしており、
その数を稼ぐのに疑似セラミドを入れているところが増えています。
ヒト型セラミドと疑似セラミドを混ぜるのはよくないよー
という話は何度もしてきましたが、異なる疑似セラミド
を複数種類混ぜるのも同様の理屈で、よろしくはないです。
これは疑似セラミドによるラメラ層を上から見た図。
きれいに隙間なく並ぶわけ。
同様に、別の疑似セラミドも同じように、きれいに隙間なく並びます。
まあ、そういう風に設計されているので、当然といえば当然。
では、混ぜるとどうなるか。
4種類の疑似セラミドを混ぜたときのイメージ図です。
1つの疑似セラミドをメインに、他は少量配合した場合、こんな感じになります。
隙間ができてしまい、バリア性、保水性は低下します。
こちらは4種類の疑似セラミドを、それぞれ高濃度で配合した場合の
イメージ図です。
ラメラ層自体、まともに形成することが困難となります。
まあ、ほとんどの場合が疑似セラミド微量で、ラメラ層を形成しうる
量すら含まれていないので、気にする必要なないんですけどね。
どうせやるなら、植物セラミドでも複数入れとけや、と思わなくもない。
これら糖セラミドはラメラ層には関与しないです。
ただの保湿成分ですから。
セラミド10種類配合!!と謳っても、成分表にはセラミドの文字がない
ってことになりますが、疑似セラミドもそれは同じだし。
【関連記事】