PapriX
パプリカから抽出したエキスをご紹介。
アスタキサンチンを超える抗酸化力があるとか。
グリコの原料で、PapriXという名で販売されています。
パプリックスって読むのかな。
厳選した赤いパプリカと、高度な精製技術を組み合わせて製造された、
パプリカキサントフィル製剤とのこと。
表示名はカノラ油、カプサンチン/カプソルビン、トコフェロール
パプリカ抽出物は27.9%、約28%含まれているとのこと。
総キサントフィル量は27mg/g以上を規格しています。
2.7%以上ってことです。
カノラ油ってのがちょっと変わった原料ですが、
アブラナの種からとれたオイルで、キャノーラ油のほうがなじみがあるかな。
オレイン酸を多く含み、酸化しやすいオイルになります。
まあ、抗酸化成分を溶かしているのでその辺は気にする必要はないですけども。
キサントフィルとはなんぞやって話ですが、
緑黄色野菜に含まれている色素成分で、カロチノイドの一種になります。
野菜自体を紫外線から守るために作られているもので、
高い抗酸化作用があります。
パプリカは特にキサントフィルが豊富で、7種類のキサントフィルを含み、
カロチノイドの8割となります。
ちなみにキサントフィルでないほうのカロチノイドは、カロテンになります。
β-カロテンはビタミンAが2個くっついたものです。
ビタミンAが親油性であるように、キサントフィルも親油性です。
緑黄色野菜は油でいためるとよいってのは、カロチノイドの
吸収が高まるから。
抗酸化力はアスタキサンチンよりも優れているとのことで、
これが比較試験の結果。
活性酸素は色々あって、アスタキサンチンは一重項酸素の除去に優れています。
データを見て分かるように、アスタキサンチンの得意分野でも
パプリカのキサントフィルが優れていることがわかります。
ちなみにカプサンチンってのが大半を占めているので、そこを注目してください。
活性酸素で最も悪さをするのがヒドロキシラジカルなんですが、
アスタキサンチンはこれに対してはそんなに高い作用はありません。
まあ、比較対象がβ-カロテンで、β-カロテンのヒドロキシラジカル
に対しる抗酸化作用が高い、つまり得意ってことで、比較しても差がない
ってだけなんですが。
それでもカプサンチンはアスタキサンチンの3倍以上の効果があるわけ。
で、通常はアスタキサンチンの濃度が1%以上で規格されており、
規格値でもパプリカエキスのほうが優位性があります。
同じ量の原料を使用した場合、10倍近くヒドロキシラジカルを除去できる
ことになります。理論上は。
抗酸化に関しては最強の原料といってもいいんでないかな。
まあ、抗酸化の効果ってのはわかりにくいです。
ヒト試験も結果もあんまり芳しいものではないです。
さらに抗酸化は謳えないので、あんまり流行んないだろうなー
ワンチャン、グリコが富士フィルムに喧嘩を売れば・・・
アスタキサンチンの牙城を崩せるかも?
あとは、抗酸化以外の効果を示せれば、あるいは・・・
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