角質層にコラーゲン入れてどうするの?
ずっと疑問ではあったのですよねー
ナノカプセルにコラーゲンを巻き付けるって。
なので改めて調べてみました。
結論からいえば、よくわからん。
特許を取得しているので(第5695308号)何かしらの情報が
公開されていると思ったのですが、残念ながら見つけることができませんでした。
ナノカプセルというのは、水添レシチンとフィトステロールズで
疑似的な生体膜を作ることでリポソームを形成したもの。
水添レシチンは界面活性剤で、親水部と疎水部を持っています。
この図だと丸いのが親水部、棒状のが疎水部になります。
疎水部にはオイルであるフィトステロールズが含まれます。
大きさは100nm~1000nm
基本的には100nm前後の大きさになります。
巻き付けているコラーゲンってのが生コラーゲンと呼ばれ、
3重らせん構造を維持したものってことらしいです。
1本鎖にした状態がゼラチン、このゼラチンを酵素で分解したものが
加水分解コラーゲンで、サプリや化粧品で使われているのはこれになります。
分子量は30万くらい、長さは300nm、太さは1.5nm。
コラーゲン線維のイメージがあるので、もっと太いかと思ったら、案外細いのな。
ナノカプセルの範囲が100~1000nmなら、これも行けそうな気はしないでもないような・・・
ナノカプセルに大きさ的には巻き付けるのは可能ではあるのかー
ナノカプセルを作った後に、コラーゲンを巻き付けるという工程をとるのだと思います。
一緒にやったら、カプセルの中にコラーゲンが入るからね。
まあ・・・それでもよくね?と思わなくはない。
ナノカプセルとコラーゲンを混ぜるだけで、都合よく巻き付くかといわれれば、
そんなことはないわけです。
電荷を帯びていれば、勝手にくっついていくんですが、
どちらも電荷を帯びているわけではないです。
カプセルにスパイク状のものがあれば、なんか引っ掛かりそうですが、
そういうものもないです。
何をもって、くっついているのか、謎です。
水溶性のコラーゲンが強固にカプセルにくっついている状態ってのが、
全くイメージできないんですよねー
まあ、その辺が特殊な技術だといわれれば、それまでなんですが・・・
実際に、角質層へ浸透することのないコラーゲンが、
角質層へと浸透しているとのデータがあるので、巻き付いているんでしょう。
とはいえ・・・
コラーゲンが存在するのは真皮になるわけです。
コラーゲンを角質層に入れたとて、意味があるのか?
しかも三重らせん構造のコラーゲンを入れる意味は、正直ないです。
細胞間脂質の間の水分に溶けることになるとは思いますが、
であればコラーゲンペプチドでも変わらないですからね。
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