どうした、小●製薬
ヒト型セラミドを広く世に知らしめたのはヒ●ミドであるのは
異論がないとは思います。
いち早くヒト型セラミドを採用し、全面に押し出して販売したわけです。
圧倒的濃度でもって、他の追随を許さなかったわけです。
それによって、セラミド市場では濃度争いという不毛な争いを避けることになり、
濃度ではなく、種類で勝負する風潮が出来上がりました。
その流れに対抗するため、セラミド1、セラミド3を追加で配合しました。
これによって、「セラミド単体ではだめだ」ってな謳い文句を潰しました。
また、富士フ●ルムのアシルセラミドが重要と言い出したことにも
対応できており、セラミド市場での地位を確かなものになると思われました・・・
しかしながら、この商品リニューアルをした時がピークで、
現在はあまりぱっとしない状態が続いています。
これにはいくつかの要因があるわけですが、
1つは、4%を越える商品がでてきたこと。
濃度至上主義の人は、そちらに流れてしまったわけです。
圧倒的高濃度がウリであったわけで、その最大の武器を
奪われてしまったら、何が残るのか?って話になってしまいます。
2つめは、セラミド以外にウリがないってこと。
セラミド商品の多様化に伴い、その商品の特色ってのが
多様化しています。
3つめは価格の問題。
元々強気な価格設定ですが、コスパという観点からみると、
年々、相対的に悪くなっています。
この状況を打破するため、セラミドと相性のいい成分を見つけ出し、
その新しい組み合わせに独自性を見出したわけ。
それがカルニチンだったんですが、これを従来品に追加することで、
十分意味はあったはずなんです。
にも拘らず、上位版を出してきたわけです。
その存在を知ったときは驚きのあまり声出ました。
いったいどうした!?
価格も倍になっとるし、本気でこれでいけると思ったのでしょうか?
なぜ、優秀なマーケティング部門が存在する小●製薬で
このようなことがまかり通ったのか・・・・
ちょっと考察していこうかと思います。
おそらくではありますが、根底には原価を上げたくない、
ってのがあったのだと思われます。
カルニチンがそこまで高価な原料ではないとしても、
添加すれば、その分原価が上がるわけです。
前回のセラミド1、3を追加したときは、
入っているか入っていないかってレベルではなく、
意味のある量を入れていると思われます。
セラミド1はとてつもなく高額な原料ですので、
原価への影響は大きかったと思われます。
にも拘わらず、販売価格は大きく変わっていません。
つまり、利益率を犠牲にしているわけ。
にも拘らず、あまり良い結果にならなかったわけです。
それがトラウマになっているんじゃないかな?
一方で、アスタ●フトなど、自分たちの商品よりも劣るものが
高額で売られているわけです。
じゃあ、容器などの見てくれを豪華にして、
高価格帯の商品も作れば、売れるだろう、
と考えても不思議ではないかなーと。
上手くいけば利益率も利益額も大幅アップです。
上層部も簡単に頷いたんでないかな。
まあ、あくまで推測ですので、真相は当事者しか知らん
わけですが・・・
セラミド市場で再び天下を取る日は遠いかなーと思った次第です。
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