かわかみんかぜ

怖いくらい効くんですけど。。。

かぜ薬ってのは存在しない、あるのは症状を抑えるものだけだ、

ってのが常識なわけですが・・・・

 

「かわかみんかぜ」ってかぜ薬がいいって話を聞きまして、

風邪をひく度にお世話になっているのですが、

なんかすげー効くんですよ。

飲んで寝れば、だいたい次の日には治ってる。

正直、怖いくらい効くんですけど、ナニコレ。

 

鼻水/鼻づまり/くしゃみ/せき/たん/のどの痛み/悪寒/頭痛/関節の痛み/筋肉の痛みを

和らげる総合風邪薬ってことで、風邪の症状全般を抑えるってことなんかな?

 

特徴としては牛黄(ゴオウ)を配合しています。

牛黄ってのは牛の胆石。

希少なものなので、非常に高価で、金と変わらん価格だと

いわれています。

 

『第十五改正日本薬局方解説書』によれば、その薬理作用として、

血圧降下作用、解熱作用、低酸素性脳障害保護作用、鎮痛作用、鎮静作用、

強心作用、利胆作用、鎮痙作用、抗炎症作用、抗血管内凝固作用などが挙げられています。

 

歴史は古く、『神農本草経』にも記載があり、

人に悪い影響をあたえる邪気をとり除き、死人のたたりの鬼気を逐い払う作用がある

との記載があります。

 

風邪はウイルスが原因ではあるのですが、

病は気からという言葉もあります。

邪気を取り除けるのであれば、この異常に高い効果も

納得がいくかなー

ってか、お祓いに使われてたのか・・・

 

成分は下記のようになっています。

成分 分量
アセトアミノフェン 900mg
マレイン酸クロルフェニラミン 7.5mg
ジヒドロコデインリン酸塩 24mg
ノスカピン 48mg
dl-塩酸メチルエフェドリン 60mg
グアヤコールスルホン酸カリウム 240mg
無水カフェイン 75mg
チアミンジスルフィド 24mg
塩化リゾチーム(リゾチームとして) 60mg(力価)
リボフラビン 12mg
ゴオウ 3mg

3包あたりの配合量となります。

1日3包、食後に飲みます。

牛黄は1包あたり1mgかー

 

アセトアミノフェンは解熱剤。血管を広げることで、

熱を放散させるほか、脳の痛みの感受性を下げる効果があるそうな。

安全性は高いとされていますが、対処療法とのことで、

熱の原因を治すものではないそうな。

 

マレイン酸クロルフェニラミンはヒスタミン受容体をブロックするもので、

アレルギー反応を抑制します。

即効性が高く、持続性もそこそこ長いので、昔から重宝されているとか。

 

ジヒドロコデインリン酸塩はせきを抑制する薬。

ノスカピンもせき止めの薬で、咳中枢の興奮をしずめて咳を止めます。

dl-塩酸メチルエフェドリンは気管支を広げる作用があります。

グアヤコールスルホン酸カリウムは痰の粘性を下げて、痰が絡みにくくする

作用があるほか、殺菌作用もあるそうな。

 

無水カフェインは他の鎮静剤の効果を助ける作用があります。

チアミンジスルフィドはビタミンB1を補うものです。

塩化リゾチームは卵白から生成する物質で、抗炎症剤があります。

リボフラビンはビタミンB2。

 

うーん、こうやって見てみると、やっぱり牛黄なのか?!

って思っちゃいますよね。

 

第2類医薬品ではあるのですが、怖いくらい効く、

そんなかわかみんかぜのお話でした。

 

 

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