· 

美白化粧品の使い方

使うタイミング、合ってます?

美白化粧品、いつ使う?という問いに対して、

結構多くの方が「夜に使う」と答えていたのを見たんすよ。

もしかして、美白化粧品は夜寝る前に使うのが正解だと思っている人、

多いのかなーと思って。

 

結論から言えば、物にもよりますが、

基本的には夜使っても意味ないです。

日中に使うものです。

 

美白成分のほとんどはメラニン生成を抑制するものと

言っても過言ではないです。

・チロシナーゼ(メラニン合成酵素)の阻害

・抗酸化による活性酸素の除去

・抗炎症作用によるメラニン生成の抑制

ざっくり、このどれかで、それ以外は特殊な成分だと思ってもらってよいです。

 

メラニンの合成は、

紫外線が当たる→細胞にダメージ→活性酸素の発生→炎症の発生→

メラニンの合成促進→メラニンの運搬→メラニンの酸化(黒化)

ってな流れと取ります。

 

特殊な奴でメラニンの運搬を阻害するもの、メラニンの黒化を防ぐものなど

ありますが、これらも日中に使うものという認識でOKです。

 

夜寝る前に塗っても意味がないってのは、寝てるときに紫外線に当たらないから。

 

当然ながら、紫外線に当たらないのであれば、美白化粧品を使う必要はないです。

物理的に完全防御している場合も同様。

 

まあ、多くの人は完全に引きこもりをすることも、

イスラム教の女性のように肌を一切露出させないってことも

難しいので、日焼け止めを使用すると思います。

 

その日焼け止めを掻い潜ってきた紫外線に対して、

効果を発揮するのが、美白化粧品ってなわけ。

だから、日中に使わな意味がないと。

 

なお、日焼け止めを使用せずに、美白化粧品だけ使うってのはNGです。

そもそも、メラニンは細胞を紫外線から守るための防衛システムなわけです。

このままだと紫外線によって、細胞がダメージを受けてしまう、

ってことでメラニンを作って、紫外線から細胞、細胞内の遺伝子であるDNAを

守るわけですよ。

 

日焼け止めなしで、美白化粧品を使うと、

紫外線のダメージを受け続けるわけです。

細胞にダメージだけが蓄積していく状態が続くことになります。

それでメラニンが作られないのであればよいのですが、

成分の効果が切れた瞬間から、メラニン合成が加速しますので、

結局はメラニンは作られ、いいことなんて1つもないです。

 

 

とはいえ、夜に使ったほうがよいものもあります。

1つは代謝を促すもの。

若かりし頃は、夏にプールで焼いても、冬には白くなっていたと思います。

これは新陳代謝によって、新しい細胞に生まれ変わることで起こっています。

 

つまり、メラニンを取り込んだ細胞を押し出し、メラニンを含んでいない

細胞に置き換えらせることで、肌を白くしようってもの。

プラセンタエキスとかはこれに含まれるかな。

 

代謝は逆に寝ているときに活性化するので、

日中に使っても無意味です。

活性化している遺伝子が異なるので、それに逆らっても

本来の効果を得ることはできません。

 

もう1つはメラニンの排泄を促すもの。

メラニンを取り込んだ細胞からメラニンを排出させる、

もしくはメラニンを取り込んだ細胞をオートファジーで処理するってやつ。

これらも夜寝ているときに活発になるので、

日中使っても無意味。

 

まあ、そういった効果のある原料ってのは

私の知る限りではないんですけどもね。

それを謳っているものはありますが、エビデンスがねー

だいぶ弱いです。

あれば、是非とも製品化したいところではあります。

 

んで、面倒なのが、本来使うシーンが異なるものが

混在している商品が多いわけよ。

 

あれもこれもやりたいのはわかるけど、

昼用、夜用って分けるほうが合理的ではあるんよね。

 

 

【関連記事】

美白化粧品は作らないのですか?

次世代のハイドロキノン!?

トウキ根エキス

<<<前           次>>>