ニキビに対するプラセボ薬とホメオパシー薬の効果
ちょっと面白い論文を見つけたのでご紹介したいなと。
簡単にいうと、プラセボとホメオパシーを比較した実験です。
プラセボは本来効果がでないはずのものなのですが、
被験者は飲んでいるのが本物か偽薬かはわからないようにしてあり、
被験者が本物の薬を飲んでいると思い込むことで、
何かしらの変化が起こることがあります。
一方、ホメオパシーは毒素を超希釈して、
毒素の分子が1個入っているかどうかというレベルのものを摂取します。
敢えて毒を体内に入れることで、体の防衛本能を引き出すという理屈のもの。
ぶっちゃけ、科学的には否定されているものです。
つまり、効かないもの対決をしたわけです。
ニキビの患者126人に対して、ホメオパシー薬かプラセボ薬を
3ヶ月飲んでもらうって実験。
本人はどちらを飲んでいるのかはわからない状態。
その結果、全体として個別化ホメオパシー薬のニキビ改善はプラセボよりも大きくなったとか。
メッチャ改善しとるやんって人がホメオパシー薬群の中にいたわけです。
ただ、全体での比較では有意差はありませんでした。
科学的にはやっぱりホメオパシーの効果は否定されたわけですが、
症状が改善してしまうケースもあると。
なんかオカルトっぽいですよね。
実験の前にホメオパシー薬とは何かって説明をしているとは思いますが、
その説明の内容で大きく結果が変わりそうですよね。
ホメオパシーのメカニズムを含めて、すごい効果があるって話をすれば、
プラセボでも高い効果を示した人はでてきたかも。
おそらくではありますが、効果が顕著に表れた人は、
ホメオパシーについて理解しており、その効果を信じていたのであと思われます。
たまたま、その人がホメオパシー薬群に含まれただけで、
その人がプラセボ薬群にいたら、きっとプラセボのほうで
効果がでたってな結果になったと思われます。
この実験、インドで行われており、インドではホメオパシーを
医学として取り扱っていますので。
何はともあれ、思い込みの力ってのは侮れないなーと思った次第です。
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