· 

疑似セラミド高含有オイルがべたつくわけ

疑似セラミドを20%も配合しているのに・・・

疑似セラミドである、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)

これを20%というわけ分からん濃度で配合している商品があるんですよ。

その商品がべたつく理由を知りたいとのご意見をいただいたので、

ちょっと解説していこうかなと思います。

 

ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)

日本精化のPlandool-LG2、もしくは味の素のエルデュウ® PS-203という

原料になります。

どちらも同じもので、取引のある方から購入することになるかな。

 

こういう構造になっており、赤い部分が親油性、

囲っている部分が親水性になります。

親油性、親水性、親油性となっておりので、

ラメラ層を形成することができます。

 

細胞間脂質はセラミドによって、水と油がミルフィーユ状に

重なったラメラ構造をしているのですが、

セラミドのようにラメラ構造を作ることから、

疑似セラミドと呼ばれます。

 

で、この疑似セラミドですが、油のほうが溶解性が高いです。

20%という高濃度で溶かすとなると、ほぼ油でないと

溶かし込むことができません。

ですので、形態がオイルになるのは必然であるわけです。

 

まあ、乳化剤を使えば水に混ぜることも可能ではあるのですが。

 

疑似セラミドがラメラ層を形成することができるからといっても、

それ以外に水と油が必要となります。

しかし、製品は油だけとなると、ラメラ層を形成できないわけです。

結果、油剤と変わらず、せっかくの疑似セラミド、

しかも高濃度にも拘らず、活かされない状態になります。

 

結果、べたつくことになります。

浸透もしないので、そりゃそうなるわな。

 

解決策としては、化粧水なり美容液なりに混ぜて使えば、

ラメラ層を形成してくれるので、べたつきは軽減されると思われます。

 

使い方にも、化粧水や美容液を使って、水分が残っている状態で

使用して、肌の上で乳化させるようにするって書いてあるので、

べたつくと感じる方は試してみては如何でしょうか?

 

 

【関連記事】

アミノセラミド?

ヒト型セラミドと擬似セラミドを混ぜるな、という意味

<<<前           次>>>