皮膚に接触したことで起こるアレルギー
ある方が、皮膚からアレルギー発症したら大変だから食物のタンパク質は皮膚に塗らない方がよい。
ダイズタンパクや加水分解コラーゲンなどが含まれてる化粧品は避けた方がよく、
洗顔料やシャンプーに入ってるのは特に注意した方が良いという話をしているそうな。
又聞きなので、ある方ってのはどなたかは存じ上げないですけども。
経皮によりアレルギーは起こるかどうかといわれれば、
起こりますってのが答え。
例えば、金属アレルギーの人は、金属が接触した部分で
アレルギーが起きますし、花粉症の人は花粉の季節は
肌が荒れがちになります。
で、経皮により新規にアレルギーを起こすことがあるか?
という話ですが、事例がないわけではないです。
1つは、お茶の石鹸で一世を風靡した商品があるんですが、
それが経皮アレルギーを世に知らしめることになりました。
その石鹸を使っていたら、小麦アレルギーになったという
症例が2000件くらいあったそうな。
その石鹸に使われていた、加水分解コムギ末ってのが原因であるといわれています。
加水分解コムギ末はもっちりとした泡を作る、泡質改良剤として配合されていました。
いままで小麦アレルギーではないのに、石けんを使うようになってから、
小麦を食べて、運動するとアナフィラキシー症状がでた・・・と。
実際にこの石鹸を購入している人は400万人以上といわれており、
発症確率は0.05% 重症化の確率は0.001%と高いというわけではないです。
当時は、他社でも加水分解コムギ末は使用されていたのですが、
分母が小さいために症例がなかったわけです。
まあ、売れ過ぎた故に起こってしまった悲劇だったのかもしれませんね。
結構早い段階で行政から健康被害があるから改善しろという命令があったそうですが、
それを弁護士を雇って論破したって話があり、その報復だったのではないか?
ってのが業界内で囁かれていたんですよねー
未だに原因が解明されていない闇深い事件ではあります。
ある方の情報ソースはこれが元なんでしょうね。
だから洗顔料やシャンプーは・・・っといっているのだと思われ。
問題は1つの事例を拡大解釈している点です。
小麦で起こったのだから、他の食物のタンパク質もアレルギーを起こす可能性がある、
だから、避けたほうが良いと主張しているわけですが、
まあ、可能性はゼロではないわな。
ただ、可能性は限りなく低いとは思います。
小麦タンパクもこのグルパール19Sって原料以外では
このような反応は起こっていません。
ダイズタンパクや加水分解コラーゲンでも経皮でアレルギーになった
という話は聞いたことがないです。
唯一の事例はピーナッツくらいかなー。
もともとアレルギーがある場合は、避けるべきではあります。
ダイズアレルギーなら、ダイズ成分は避けるべきだし、
豚アレルギーなら、豚由来のものは避けるべき。
そうでない場合は、気にする必要はないというのが個人的な見解です。
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