(。´・ω・)ん?
ライオンは、皮膚洗浄剤連用による肌の保湿効果とかゆみ抑制効果を確認しました。
ってなプレスリリースが流れてきました。
第121回日本皮膚科学会総会にて発表したものだそうで。
皮膚洗浄剤連用ってなんやねんって話ですが、
アミノ酸系界面活性剤+カチオン化高分子+グリチルリチン酸2Kのことで、
組み合わせることで、保湿効果、かゆみ抑制効果があったよ話。
うーん、そりゃそうだろと思うんですけど。
カチオン化高分子は、プラスに帯電しているポリマーのこと。
洗い流されない保湿成分ってことで、洗うだけで全身潤う的な
ことを言っている成分になります。
グリチルリチン酸2Kはもっともポピュラーな抗炎症剤。
・GK2(グリチルリチン酸2K)+アミノ酸系界面活性剤+カチオン化高分子
・脂肪酸系界面活性剤+カチオン化高分子
・脂肪酸系界面活性剤
の3つを比較しています。
脂肪酸系界面活性剤は石鹸成分。
まず図1のほうですが、本来であればアミノ酸系界面活性剤+カチオン化高分子の
データも欲しいとこではあります。
なぜなら、本来被膜を張るであろうカチオン化高分子が入っている、
脂肪酸系界面活性剤+カチオン化高分子の群でもっとも乾燥しているわけです。
これではカチオン化高分子が悪いのか、界面活性剤+カチオン化高分子の組み合わせが
悪いのか、判断しかねます。
また、アミノ酸系界面活性剤単体のもあったほうがよいですよね。
組み合わせによる有意差なのか、そもそも肌に優しいといわれている
アミノ酸系界面活性剤だけでも差がでるのかってね。
おそらくはアミノ酸系界面活性剤でも、石鹸成分と大差はない結果になっている
のだと思われます。
でないと、ホントに意味のないデータになりますからね。
図2は実際に痒みがでたわけではなくて、
電流知覚閾値を調べているわけで。
それが何かというと、簡単にいえば痒みを感じる電流の量を調べているわけです。
比較対象がマイナスになっているので、比較になんないんですけどもね。
なぜ、マイナスになっているのやら。
ゼロならわからんでもないけどね。
グリチルリチン酸2Kが含まれていれば、当然かゆみは抑制されます。
炎症全般を抑制するわけですからね。
ぶっちゃけ、カチオン化高分子、ないほうがよいまであるかな。
こっちも脂肪酸系界面活性剤単体よりも、カチオン化高分子を
組み合わせたほうが悪化しとるしなー
何が言いたいかというと、都合の良いところだけを
切り抜いてデータ化しているのではないか?
と思ったりしたわけで。
まあ、そりゃそうだろってな話を敢えて調べてみたら、
思っててのと違うデータがでてきたってところが興味深いってことを
言いたかったのかもしれんな。
今後はライオンからこのデータを活かした商品がでてくるのかね?
もしくはすでに出ているのか・・・?
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