レチノイン酸誘導体だと!?
すごい原料をご紹介。
なんとレチノイン酸を誘導する原料です。
原料名はHyRetin(ハイレチン)
Contiproというチェコ共和国にある会社の原料になります。
表示名称はレチノイルヒアルロン酸Na
通常使用されるのはレチノール、もしくはレチノール誘導体なわけです。
レチノールは体内で代謝されてレチノイン酸になります。
レチノールよりレチノイン酸のほうが活性は高く、
その作用は50~100倍とまで言われています。
レチノイン酸とヒアルロン酸をくっつけたのが、
レチノイルヒアルロン酸Naというわけ。
レチノイン酸は油溶性、ヒアルロン酸は水溶性なので、
界面活性剤のように親水基と親油基を持つ構造になり、
水に溶解することでコロイドを形成します。
その結果、高い浸透性と高い安定性を獲得した原料になります。
なんと真皮まで浸透することが確認されています。
推奨量は0.01~0.1%
レチノイン酸は0.4~4.5%含まれています。
だいぶ開きがあるのはちょっときになるかな。。。
つまり、レチノイン酸の配合量は0.00004~0.0045%
ミニマムでもレチノール0.002~0.225%に相当し、
最大値ではレチノール0.45%に相当するわけやね。
まあ、使用上限とかないから、結構な濃度で作ることは可能です。
もっともクソ高い原料なんですけども。
ただ、レチノイン酸は滅茶苦茶作用が強く、
実は医薬品でしか扱えません。
あくまでこの原料はレチノイルヒアルロン酸Naであって、
レチノイン酸ではないので、化粧品でも使えるって理屈なんすよね。
つまり、医薬品レベルの化粧品を作れちゃうってことよ。
ただし、ちょっと大きな問題があって、
製品内でレチノイルヒアルロン酸Naが分解され、
レチノイン酸となってしまった場合、
それを万が一、調べられてレチノイン酸が検出されたら、
医薬品を無許可で販売していたとして、逮捕されます。
当然、その時は回収しないといけなくなります。
リスクはクソ高いけど、周りのレチノール商品とは
頭一つ、二つ抜けた商品を作ることができます。
ハイリスク、ハイリターンではありますが、
挑戦してみるのも面白いかもしれませんね。
もっとも、うちはやらんけども。
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